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サトー、流通BMS対応のクラウド型出荷システムサービス『大車輪SaaS』を開発

2013/06/19

(株)サトー(本社:東京都目黒区)は、流通BMSに対応した出荷システムサービス『大車輪SaaS』を、6月より提供開始したことを発表した。『大車輪SaaS』は、複数の小売店と取引する卸・メーカーの出荷業務を支援する、月額利用型のクラウドサービス。

流通BMSは、メーカー、卸、小売の流通事業各社が標準化された通信手段とフォーマットでデータ交換を行い、個別対応をなくしてコスト面・作業面の負担を軽減するために策定された標準EDIだ。しかし、流通BMSの普及が進むにつれて、小売店ごとにメッセージの使い方や設定が少しずつ異なる場合があり、複数の小売店と取引する卸・メーカー側では個別にデータ修正や自社システムの改修を行うなど、運用上の負担となっている。

そこで、同社は昨年9月、流通BMSの「方言」とも言えるこれらの解釈の違いを修正するデータ共通化サービス『RetailComPass(リテールコンパス)』を開発、提供を開始した。『大車輪SaaS』はこの『RetailComPass』と連携し、小売店のメッセージへの個別対応をなくすとともに、自社の倉庫環境情報を登録することで小売店からの受注情報を「出荷指示情報」に変換することを実現。受注からピッキング、検品、出荷までの出荷業務全般を支援する、卸・メーカーの利便性を第一に考えたシステムとして開発したという。

また、クラウドサービスにすることで初期費用を抑えるとともに、維持・管理メンテナンスの負担も軽減する。小売店マスタなどのデータは『大車輪SaaS』側で更新するため、常に最新の情報を利用できる。

流通BMS対応 出荷システムサービス『大車輪SaaS』の利用料金は、1ユーザーあたり小売業1社ごとに月額2万円、2013年度の導入目標は500ユーザー。

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