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アドバンスト・メディア、ロボット用音声認識開発キットを無償提供

2016/09/01

(株)アドバンスト・メディアは8月30日、ロボット向け音声認識開発キット「AmiVoice Robot SDK」サーバー認識版を10月3日より、クラウドサービスとして無償提供すると発表した。

ロボット市場の規模は年々拡大しており、政府の発表した「ロボット新戦略」(2015年1月)では、2020年に2兆4,000億円へと市場規模を成長させることを目標としている。中でも音声認識技術は、ロボットへのコマンド指示や対話など、インターフェースの基軸として活用が見込まれる。AmiVoice Robot SDKは、これまで同社が培ってきた音声認識技術やノウハウを基に開発した音声認識開発キット。ロボットやIoTデバイスへの音声認識の活用を検討している企業が幅広く利用できるよう、SDK(ソフトウエア開発キット)を無償提供する。

AmiVoice Robot SDKは、ロボットやIoTデバイスなどへの音声コマンドや入力等に利用ができるサーバー認識版のSDKで、対応OSはLinux(Raspbian)となる。Linuxディストリビューションは、今後の要望に応じて順次増やしていく予定。音声認識エンジンは、ディープラーニング技術(※)を実装しており、高精度な認識率を誇る。

SDKは無償でダウンロード利用ができ、60分間の音声認識機能が無料で使える。無料期間終了後は、使用時間に応じてクラウドサーバーの利用料を支払い、月額従量課金モデルと、導入台数に応じて初期費用のみでライセンスを購入する買い切りモデルから、プランをお選べる。

また、SDKの有料のオプション機能として、特定のキーワードを発話することで端末に触れることなくクラウド型の音声認識機能の起動ができる、音声認識ハンズフリーコントロール機能も提供する。

10月3日公開の公式サイトからユーザー登録後、すぐに利用可能となる予定。同社ではロボットやアシスタントデバイス・ホームオートメーション等のIoTデバイスのほか、車載コントロールなどへの導入を見込んでおり、既にいくつかのロボットへのテスト導入を進めている。また、英語・中国語への言語対応も行う予定だ。2020年までにロボット関連事業で累計7億円の売上を目指している。

AmiVoice Robot SDK 公式サイト : http://robotsdk.amivoice.com/

※ディープラーニング=機械が人間の脳の構造をソフトウェア的に模倣し、データの特徴を学習して認識や分類を行う「機械学習」の手法

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