[最新ニュース] IT・マテハン

KADOKAWA、出荷検品をNECの画像認識技術で自動化

2016/08/26

日本電気(株)(NEC)は8月26日、KADOKAWAグループの物流会社(株)ビルディング・ブックセンター(BBC)から「画像・重量検品ソリューション」を受注したと発表した。BBCが取り扱うキャラクターグッズの物流ラインについて、画像認識技術して出荷検品を自動化する。年内に稼働予定。

この出荷検品の自動化は、NEC独自の高速・高精度な画像認識技術と重量計を活用し、検品対象の商品を予め登録した商品の画像・重量情報と照合し、商品の品目と数量を瞬時に特定するもの。これにより、バーコードなどの商品識別情報や人手による目視確認がなくても自動で正誤の確認を可能とし、物流現場の出荷検品業務の効率化と品質確保を同時に実現する。

BBCでは従来、誤出荷防止のため、キャラクターグッズなどバーコードを付けられない商品について、出荷前に二重・三重と人手で確認を行っていた。BBCは今回、これらの商品の出荷検品を行う2つの物流ラインに同ソリューションを導入し、約30%程度の業務効率化を見込んでいる。また今後は検品業務だけでなく、他ラインや業務への適用など利用の拡大を検討していく。

●BBCが採用した「画像・重量検品ソリューション」の特長
(1)画像認識技術と重量計を活用し、瞬時に自動検品が可能
--------------------------------------------------------
EC独自の高速・高精度な画像認識技術を活用し、作業台に設置したカメラで捉えた商品の画像と、予め登録した商品の画像情報を照合することで、商品の品目・数量を瞬時に特定します。また同時に、作業台に設置した重量計で計測した商品の総重量と、予め登録した商品の重量情報を照合することで、商品の過不足も確認できる。さらに、検品時に画像を保存することで、出荷内容の確証としても利用可能。

これらの特長により、バーコードなどの商品識別情報や人手による目視確認がなくても自動で正誤の確認を可能とし、物流現場の出荷検品業務の効率化と品質確保を同時に実現する。

今回BBCでは、複数あるオンラインストアのうち、第一弾として、商品点数と出荷量の多い「キャラアニ.com」の物流ライン2つに本ソリューションを適用し、検品作業を行う。

(2)目視検品もサポート
------------------------
商品表面に特徴が少ない、違いのほとんどない商品が複数存在するなど画像認識に適さない商品に関しては、画面上に商品の画像とチェックポイントを表示する。これにより、目視検品の精度や効率の向上を実現する。

●「画像・重量検品ソリューション」のイメージ

|↑一覧に戻る|