2016/07/28

(株)豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニーは7月26日、日本初となる2.5トン積 燃料電池フォークリフト（FCフォークリフト)の販売を今秋より開始すると発表した。

同社は、2012年から豊田合成(株)北九州工場や関西国際空港、周南市地方卸売市場での実証実験を通じて、「Well to Wheel(燃料原料採掘段階から稼動段階まで)」でのCO2削減効果などを検証し、FCフォークリフトの開発を進めていた。

今回販売するFCフォークリフトは、トヨタ自動車(株)の燃料電池自動車「MIRAI」と同じ燃料電池セルを使用し、発電効率の高いフォークリフト専用FCシステムを搭載している。稼動時にCO2やNOxなどを排出しない優れた環境性能と、わずか3分ほどで燃料充填が完了するなど高い利便性を誇る。また、外部給電機能を標準装備しており、災害などの非常時に電源としても活用可能。

同社では、インフラ確立や製造コスト低減による水素の普及が進むにつれて、工場、空港、市場など稼動時間が長く、使用頻度も高い顧客からFCフォークリフトへの関心が高まると想定している。

今回、FCフォークリフトの購入に際しては、環境省・国土交通省連携事業である「水素社会実現に向けた産業車両の燃料電池化促進事業」により、2016年度から2018年度の実施期間で、同クラスのエンジン車との価格差の半額が補助される。

●主な特長・価格

(1)高い環境性能

・フォークリフト稼動中のCO2排出量ゼロ

(2)作業効率の向上

・約3分の水素充填で、連続稼動可能

(3)外部給電機能

・AC100Vコンセントを搭載し、電動工具用電源や、非常用電源としても使用可能

(4)メーカー希望小売価格（税抜き価格）

・14,000千円