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大日本印刷、図書館向け書籍管理用の細型UHF帯ICタグラベルを開発

2013/05/30

大日本印刷(株)(本社:東京都新宿区)は、両面接着加工を施し、ページとページの間に貼り込むことで利用者による取り外しを防止する細型の書籍管理用UHF帯ICタグラベルを開発した。この製品は、積層しても読み取りが可能で、大学や地方自治体の図書館向けに、2013年6月20日に発売する。

図書館は、所蔵品管理の効率化や不正持出防止を目的として、ICタグによる書籍管理システムの導入を進めている。しかし、従来の書籍管理用ICタグはクレジットカードのような形状であり、一部の利用者がICタグを取り外して、書籍を持ち去ってしまうという問題があった。

これを解決すべく同社は、長さ100mm・幅5mmと細長く、両面接着が可能で、書籍のページの間に貼付すると目につかなくなるICタグラベルを開発した。

書籍のページ間の奥にICタグを貼り込むため、書籍の内容を隠さない。また、簡単に貼り込むことができる(ICタグラベルの片面のカバー紙をはがし、書籍のページ間に奥まで押し込んで一方のページに貼った後、反対面の台紙をはがして、もう一方のページに貼れば完了)。

書籍のページ間に貼ることでICタグラベルが隠れるため、利用者による取り外しが防止できる。

約8mの通信距離性能を保持しており、数冊の本を重ねた状態でも読みとることができる。図書館業務だけでなく、店舗におけるゲート通過時の不正持出検知やモバイル型リーダーライターを利用した棚卸業務などにも利用できる。

950MHz帯だけでなく、920MHz帯の周波数にも対応している。

<ICタグラベルの仕様>
型番:UL-18
適応規格:ISO/IEC18000-6 TypeC
サイズ:長さ100×幅5×厚さ0.1mm
対応周波数:920MHz帯、950MHz帯
通信距離:約8m (4W-EIRP)
参考価格:10万枚ロットで1枚30円(税抜き)

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