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伊藤忠テクノソリューションズ、リアルタイムで輸配送業務を支援するシステムを提供開始

2013/04/19

伊藤忠テクノソリューションズ(株)(本社:東京都千代田区)は、自社で提供するクラウドサービスのグローバルロジスティクスソリューションに、リアルタイムでの訪問予約や貨物追跡を可能にする物流情報統合管理基盤「サプライチェーンネットワークコントローラー」の機能を7月1日より追加すると発表した。世界の小売大手で多数採用されている同様の機能を、クラウド型でサービス提供するのは国内初となる。

インターネット通販会社や小売・流通会社などでは、配送の利便性などのサービス向上による、他社との差別化が求められている。そのため出荷者である小売・流通会社と配送会社の間では、輸配送情報を共有する求荷求車サービスなどの様々な取り組みが既に行われているが、それに加えて、最終の受け手である着荷主も含めたリアルタイムの情報共有など、ユーザーの要望に合わせたサービス提供が求められるようになっている。

同社のグローバルロジスティクスソリューションは、物流に特化し30年の実績をもつデカルト社のITサービスを活用したSaaS型サービス。今回、同社が独自に開発したサプライチェーンネットワークコントローラーは、車輛数や運行区間・積載率などの車輛情報、配送員の持つスマートフォンやハンディターミナル、車載器などから得られる位置情報および輸配送実行状況の情報などをクラウド上に集約し、リアルタイムで制御できる物流情報統合管理基盤。この基盤を利用し、出荷者、配送者、着荷主などの輸配送の関係者は、それぞれの目的に応じて予約や追跡などの必要な機能を選択し、利用することができる。

本基盤を使用した機能として、まずは「訪問時間枠予約」と「リアルタイム貨物追跡」の機能を提供する。

訪問時間枠予約機能

本基盤上で逐次更新されている実際の輸配送リソース状況に応じて訪問可能な日時が計算され、時間枠を予約することができる。予約状況は自動で輸配送計画に反映されるため、着荷主の配送希望日時に応じた配車手配、日程の調整および確定連絡などの人的作業が大幅に削減される。本機能は、訪問に事前のアポイント取得が必要な全てのサービスで適用が可能。家具や寝具・家電などの配送だけではなく、例えば引越し、中古車・リフォームなどの訪問査定、ガスや消防設備などの定期点検やメンテナンス、中古品やリサイクル品の回収など、その適用範囲は多岐にわたる。

リアルタイム貨物追跡機能

着荷主自身に利用させることも可能なため、着荷主からの配送状況の問い合わせへの対応など、輸配送のバックオフィス業務が大幅に軽減される。更に、利用企業のECサイトやウェブサイトと本基盤を連携させることで、自社サイト上でお届け時間指定や貨物追跡の機能を提供することも可能になる。これらの機能は基本使用料と利用料(従量課金)で利用でき、企業が独自にシステムを構築する場合と比較して、最大でコストを50%削減することが可能。

同社は、今後、サプライチェーンネットワークコントローラーを利用したサービスとして、空き車両登録機能(求車機能)やリアルタイム輸送経路選択機能などを提供し、様々な業種の輸配送業務を支援していく。

なお、第1号ユーザーとして、兵庫県姫路市を中心にライフケアサービス事業を展開する(株)ゴトウ・アズ・プランニングが「訪問時間枠予約」機能の利用を開始する。同社では、介護用品、寝具などのレンタル品や飲料水の配送業務で、訪問担当者が所持するスマートデバイスとコールセンターから、この機能を利用する。担当者の配送の情報が瞬時に判明するため、お客様に、より的確な訪問可能日時の提案が可能になる。同社は「訪問時間枠予約」機能の利用で、生産性とサービスレベルを更に向上させ、より多くのお客様に付加価値の高いサービスを提供が可能になることを期待している。

なお、本サービスの開始にあわせ以下のセミナーを実施する。

<サプライチェーンネットワークコントローラー(SNC) ソリューション紹介セミナー>
東京開催:2013年4月26日、2013年5月10日
大阪開催:2013年5月17日
セミナー申し込み・詳細紹介UPL
http://www.mams.ne.jp/rp/seminar2

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