㈱メディパルホールディングス(メディパルHD)は8月28日、同社連結子会社の医薬品卸4社(㈱メディセオ、㈱エバルス、㈱アトル、東七㈱)が、全国3万軒以上の医療機関・調剤薬局が利用している医薬品Web発注システム「Order-epi」において、在庫状況を直接確認できる新機能を追加したと発表した。
同機能の追加により、発注画面上で管轄ALC(エリア・ロジスティクス・センター、※1)の在庫状況が一目で確認可能となる。さらに、スムーズな「代替品選択」機能の追加により、医療機関・調剤薬局における医薬品手配の業務プロセスを抜本的に改革し、確実な医薬品確保をサポートする。
●現状の課題
現在、医療機関や調剤薬局では、多岐にわたる医薬品の在庫管理や発注業務の負荷軽減が、医療従事者が働く上で重要な課題となっている。特に、発注手続きを終えた後に希望の品を手配できなかった場合、改めて代替品を検索し手配し直す「後追い作業」が発生し、業務効率を阻む大きな要因となっている。
メディパルグループ医薬品卸4社は、今回の「発注作業を終えた時点では業務が完結していない」という実態を重要課題と捉え、発注完了から納品確定までに生じるタイムラグと、それに伴う確認・再手配の手間を解消することが急務として取り組んできた。
●新機能の概要とメリット
「Order-epi」の新機能追加により、以下のメリットを提供する。
①ALCの在庫状況のリアルタイム可視化
発注画面上で、管轄するALCの在庫状況が一目で確認できる。
②スムーズな「代替品選択」による手配のワンストップ化
万が一ご希望の品が在庫切れの場合でも、直感的な操作で、現在の画面からスムーズに代替品選択画面へ切り替えられる。
③「発注作業終了=業務完結」の実現
これまで発注後に生じていた「入荷可否の確認」や「代替品探し」のプロセスが不要となる。確実な納品手配を発注時に一気通貫で完了できる、ストレスを低減した環境を提供する。
●今後の展望
今回の新機能追加によるシステムのアップデートは、メディパルグループの医療用医薬品等卸売事業が目指す「2つのA(ALCとAR※2)」の“NEXT STAGE”実現に向けた一歩であり、得意先とALCをデータでつなぐ新たなサプライチェーンの基盤となるもの。
今後は、将来の「必要な薬が自動的に届く世界」の実現に向け、得意先の出庫データを用いた需要予測や自動発注システム(PRESUSR※3等)の展開を予定している。メディパルグループ医薬品卸4社は、医療機関や調剤薬局への品切れの無い確実な納品と在庫管理業務からの解放を通じて、医療機関や調剤薬局が患者への対応やサービス向上に専念できる環境づくりに貢献していく。
※1:ALC(Area Logistics Center):医療用医薬品や医療材料等を取り扱う高機能物流センター
※2:AR (Assist Representatives):MR(Medical Representatives)認定試験に合格したMS(医薬品卸売業の営業担当者)や薬剤師等に付与した社内呼称
※3:PRESUSR(Pharmacy Real-time Support System):ALCと連動して、需要予測による自動発注や在庫管理等を行うオールインワンのシステム。調剤薬局内の各種業務を支援

