ユーピーアール㈱(upr)は3月12日、2026年5月より、改正物流2法が求めるデータ管理体制の構築および、運行管理業務の効率化をスマートフォンから支援するアプリ「Uスマホ運行管理サービス」の提供を開始すると発表した。

同サービスは、高価な車載器や電子端末を必要とせず、スマートフォンのGPSやカメラ機能を活用して「荷待ち・荷役等時間」や「積載率・積載効率」を簡単に記録し、データをクラウドに保存。蓄積されたデータはウェブでリアルタイムに一元管理可能で、報告等に必要な情報を簡単に出力できる。さらに、適正な運賃収受に必要なデータを収集できるほか、荷主や元請等からのデータ提供要請にも柔軟な対応が可能となる。

2025年4月に施行された改正物流2法により、すべての荷主・物流事業者に対して、「荷待ち・荷役等時間の短縮」や「積載効率の向上」といった物流効率化の取り組みが努力義務として示された。特に、一定規模以上の「特定事業者」に対しては、中長期計画の策定・報告や、物流統括管理者(CLO)の選任が義務化される。さらに、適正な対価を収受するため、運送の対価としての「運賃」及び運送以外の荷役等の対価としての「料金」を明確に分けて契約することや、運送現場において荷待ち時間や積載率等の実績を正確に記録することも求められる。

しかし、これらに必要なデータを収集するために高価な車載器や電子端末を導入することは、企業や現場にとって大きな負担となる。同社は、パレットとデジタル技術を両輪とした「物流の全体最適化」を目指している。今回の課題に対して、車載器や電子端末に依存せず、安価で容易に正確なデータを収集できる仕組みが不可欠と考え、同サービスを開発した。

「Uスマホ運行管理サービス」イメージ

●サービス概要
「Uスマホ運行管理サービス」は、車載器不要・スマートフォンで改正物流2法への対応を可能にするアプリ。スマートフォンのGPSやカメラ機能を活用し、「荷待ち・荷役等時間」や「積載率・積載効率」の記録作業を効率化する。

●主な機能
①動態管理
スマートフォンにドライバーと車両を紐付けできるため、運行車両の位置情報や稼働状況をリアルタイムに把握することが可能。

②運行指示
配車計画に契約内容を含め運行指示データとしてスマートフォンにデジタル登録できるため、実運送ドライバーに契約内容を表示(交付)することが可能。

③ジオフェンス
運行指示の配車先(得意先)の住所(緯度・経度)にジオフェンス機能を搭載することで、得意先の到着、出発情報を自動判定することが可能。

④積載率検出
荷役ごとに荷台の貨物をスマホカメラで撮影することで、AI機能を活用し、運行ごとの積載率の検出が可能になる。

⑤生体認証
ドライバーのID認証機能として、生体(顔・指紋)認証機能を採用、適正なID認証が可能。

⑥デジタコ連携
デジタコデータとの連携により、付加価値の高い運転日報の作成が可能。

●改正物流2法対応
①すべての車両に義務付けられた、荷待ち・荷役・付帯業務等時間の記録とクラウドへの保存を簡易的に実現することができる。

②「運賃」と「料金」を明示的に分けて契約することが義務化され、今後、求められる運送の対価としての「運賃」及び運送以外の荷役等の対価としての「料金」の基礎データ収集を支援する。

③実運送事業者への契約内容の交付が義務化される中、契約内容にかかる内容を運行指示としてドライバーにデータ共有(交付)することができる。

④特定事業者に課された物流効率化への取り組み措置にかかる荷待ち、荷役、積載率等に関する基礎データ収集が可能になる。

⑤積載効率の向上が求められる中、カメラ機能を活用した積載率の検出ができるため運行単位の積載率の実態把握と積載効率の算出が実現できる。

⑥今後、想定される荷主や元請等からのデータ提供要請に対して、必要なデータのCSV出力が可能。