GROUND㈱は2月20日、物流施設統合管理・最適化システム「GWES(ジーダブリューイーエス)」の導入拠点が全国100拠点を突破したと発表した。
同社は、この100拠点達成を単なる通過点ではなく、物流産業全体を支える次世代の「共通プラットフォーム」確立に向けた重要なマイルストーンと位置づけている。多様な現場知見に基づき、分断された物流システムを統合し、物流オペレーティングシステムが支える自律的なオペレーションへと進化させるビジョンを加速させていく。
現代のグローバル経済は大きく変化し、価値の中心はハードウェアから「OS(オペレーティングソフトウェア)」を基盤とするプラットフォームへと移行している。OSは、多様なアプリケーションを同一ルール下で動作させ、クラウドを通じて進化し続けることで新しい価値を生み出す。
一方、日本の物流業界はいまだ属人的な運営から脱しきれず、システムも拠点ごとに分断されている。深刻化する労働力不足や人手不足を解決するためには、従来の個別最適化ではなく、物流施設全体を動的かつ最適にコントロールするOSとしての新たな役割が求められている。
「GWES」は、三菱倉庫、日本通運、シーエックスカーゴ、花王といった物流事業者や製造業の企業を中心に採用が進み、現在は合計100拠点を超える多様な現場で稼働している。
作業予測や施設状況の可視化、リアルタイムでの要員配置、在庫配置や配送計画の最適化等を高度なデータ分析に基づいて実行し、管理者の意思決定を支援しているGWESは、今後、次世代の共通プラットフォーム上で動作することで、その価値をより直接的に顧客へ届ける中核的なアプリケーションとして機能することを目指している。
GROUNDは、次世代基盤が目指す「自律的な現場運営」の先行例として、新モジュール「Resource Allocator(リソース アロケーター:RA)」を提供している。
RAは、数理最適化と時系列予測を活用し、従来は現場管理者の経験や勘に依存していた要員配置をリアルタイムに自動算出する。実証実験では、人員を増やすことなく工程ごとの作業完了率を約15%向上させる等の成果を確認しており、ソフトウェアのアップデートによって物流施設が運用するほど価値を高める「動的な資産」へと変わる姿を具現化している。
●RAリリース
https://www.groundinc.co.jp/newsroom/pressrelease/20250603
●今後の展望
GROUNDは、これまでの稼働データと知見を基に、施設単位の最適化に留まらず、物流ネットワーク全体の需給をマッチングさせる領域への拡大を目指す。
異なるメーカーのロボットや多様なアプリケーションが標準APIを通じて協調して動作する、オープンで拡張性の高いエコシステムを構築することで、ベンダーロックインを解消し、現場の自律化を推進する。

