㈱Hacobuは4月15日、トラックドライバー業務支援アプリ「MOVO Driver(ムーボ・ドライバー)」が累計10万ダウンロードを突破し、「物流マップ機能」の強化を目的にリニューアルを実施したと発表した。
今後は荷主・物流事業者との連携をさらに強化し、ドライバーの声を踏まえた具体的施策を通じて、働き方改革や業務を支援する「ドライバーエンパワーメント」を推進していくとしている。
2024年4月に施行された働き方改革関連法により、トラックドライバーの時間外労働の上限が規制される、いわゆる物流の「2024年問題」から1年、制度による改善が期待される中、Hacobuは物流の現場では“改善の実感”が伴っていないのが実情と指摘。同社が2025年3月に実施した「『2024年問題』後のトラックドライバーの働き方に関する実態調査」によると、現在も長時間の荷待ちが続いており、依然として厳しい環境で働いている実態が改めて浮き彫りになったとしている。
●「『2024年問題』後のトラックドライバーの働き方に関する実態調査」の主なトピックス
・「2024年問題」から1年経過も、長時間の荷待ちが続く――改善を実感できないドライバーが過半数
・ドライバーの最大のストレス要因は「荷待ち時間」――負担軽減が急務
・待機場所の確保と待ち時間短縮が最優先課題――ドライバーが望む具体的改善策
詳細:https://hacobu.jp/news/14378/
Hacobuはそうした課題を解決し、ドライバーが安心して心地よく働ける環境を実現するために「ドライバーエンパワーメント」という考え方を掲げている。働きやすさと業務効率の向上を目指し、今回の「MOVO Driver」リニューアルでは、多くのドライバーから寄せられた生の声を新機能に反映した。
●MOVO Driverをリニューアルし、ドライバーの「働きやすさ」を支える機能を実装
①物流マップ機能の強化
今回のリニューアルでは、全国約1万7,000件の物流拠点情報をマップに集約。あわせて、駐車・待機が可能な場所を約2,000件掲載している。上記ドライバー向け調査では、荷主に求める改善点として「待機場所の確保」が63.0%と最も高く、駐車や待機ができる場所の確保は依然として重要な課題となっていた。
さらにデザインを刷新したことで、必要な情報を直感的に捉えやすくなり、運行中の地図確認もスムーズになった。これにより、待機場所やルートの把握が容易になり、ドライバーの業務効率向上に貢献する。

②ドライバー同士がリアルタイムで情報更新・共有可能に
「駐車可否」をはじめ、拠点の入口や受付情報、待機可能な場所等をドライバー自身が登録・編集し、他のドライバーと共有できる。誤った情報はドライバー自身で削除できる仕組みを採用しており、常に精度の高い情報を保ちながら、効率的な運行をサポートする。

●ドライバー向けポイントプログラムを導入
・アプリ利用でポイントが貯まる、ドライバー専用特典プログラム
物流マップに表示された拠点の半径200m以内でチェックインすると、ポイントが付与される。貯まったポイントは、商品引換券等のデジタルギフトと交換可能。今後は情報提供等、様々なアプリ利用でポイントが貯まるよう機能を拡充予定としている。
・日常業務の延長でポイント獲得ができる
配送先への到着時にチェックインするという、普段の業務行動の延長でポイントを獲得できる。多忙なドライバーの業務の中でも、楽しさを感じられる仕組みを設計した。
●今後の展望
Hacobuが提供するクラウド物流管理ソリューション「MOVO」シリーズには、すでに累計70万件を超えるドライバーIDが登録(※1)されている。今回のMOVO Driverリニューアルを通じてアプリの利用をさらに促進することで、ドライバーの業務負荷軽減や物流現場の効率化を一層推進していくとしている。
具体的には、物流拠点の公式軒先情報の公開や定期的なドライバー調査の実施・結果公開、MOVO Berthをはじめとする各サービスとの連携強化などを順次展開し、ドライバーの声に基づいた施策を進めていくとしている。
●ドライバー業務支援アプリ「MOVO Driver」
・iOS:https://apps.apple.com/jp/app/movo-driver/id6449241698
・android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.movo.driverapp&hl=ja
※1:累計登録ドライバー数。利用者が「MOVO Berth」を利用する際に登録するドライバー電話番号の累計ID数