ラピュタロボティクス㈱は12月11日、ロジスティード西日本㈱ 神戸営業所に、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR(Autonomous Mobile Robot)」を14台納入し、稼働を開始したと発表した。
●導入の背景
ロジスティード西日本の神戸営業所では、取り扱いアイテムの特性や出荷量の波動があることから、ピッキング作業において作業標準化が難しいといった課題に直面していた。その結果、出荷能力が作業者の習熟度に依存することとなり、出荷の安定と生産性向上の妨げとなっていた。また、労働人口の減少に伴い、将来に備えた安定した労働力の確保も課題だった。それらの課題を解決するため、ラピュタロボティクスは神戸営業所の現場オペレーションについて詳細にヒアリングし、作業を効率よく進めるために細かなデータ分析やシミュレーションを行い、最適なロボット台数を算出し、今後の運用に合わせた緻密な導入提案をしてきた。ラピュタの過去の豊富な導入実績に基づいた提案を信頼し、導入を決定したとしている。
●ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」商品詳細
https://www.rapyuta-robotics.com/ja/solutions-pa-amr/
●ロジスティード西日本㈱ 神戸営業所「ラピュタPA-AMR」の導入のポイント
①作業の標準化、省力化を確立
初心者の作業スタッフでもロボットの画面指示に従い、簡単に業務をこなせるようになり、個々の作業手順のばらつきをなくすことが可能になった。作業内容に関わらず生産性を安定させることが可能となり、作業の予実管理が容易にでき、計画修正の頻度を減らすことができた。
②Put to Light(誤ピッキング防止アシスト) 機能を活用
「Put to Light (誤ピッキング防止アシスト)機能」は、ラピュタPA-AMRのトレーに搭載されたLEDが指定エリアで点灯することで誤ピッキングを減らし、生産性を向上させるピッキング時のアシスト機能です。この機能によって誤ピッキングによるピッキングミスを減らすことに寄与し、作業効率のアップを図る。神戸営業所の現場では、細かな商材が多く、品目も多数ある中にも関わらず、ロボットを活用することで両手がふさがらずピッキング作業に集中でき、また誤ピッキング防止アシスト機能の効果もあり、誤ピッキングの件数を減らすことが実現できた。
③棚前印刷機能を開発
ラピュタPA-AMRにラベルプリンタを搭載し1アイテムごとにラベル発行、貼付けができるよう機能を開発し導入した。ピッキング作業の運用に合わせたラベルを適切なタイミングで発行することで、ラピュタPA-AMRの導入後もピッキング作業と後段の検品プロセスでスムーズに作業を進めることが可能となった。
●ロジスティード西日本㈱ 事業企画部 瀧田雅人氏のコメント
神戸営業所では出荷量の波動の影響でピッキング作業の標準化が難しく、人手不足の課題もありました。今回ラピュタPA-AMRを採用したのは、そのような課題に対してラピュタロボティクスのスタッフから何パターンものシミュレーションや歩行時間短縮のロジック等を丁寧にご説明頂き、課題解決が図れると判断できる材料を準備頂いたことが決め手です。また顧客の物量増加が発生してもすぐにラピュタPA-AMRを増台できる点や、神戸営業所独自のラベル発行といったピッキング中の付帯作業についてもラピュタロボティクスに過去ない機能を今回初めてシステム改修にてご対応頂いたことも後押しとなりました。今後も作業をしていく中でユーザー目線での作業改善、システム改修などを進めて頂き、ますます使いやすく便利なAMRに成長してもらえたらと思います。