自動認識システム開発のアイニックス㈱は8月21日、中国Generalscan(ジェネラルスキャン)社の2次元シンボル対応ウェアラブルリングスキャナ「GSR-5524」を8月より販売開始すると発表した。

GSR-5524は約15m離れたバーコードの読み取りも可能(※1)な、非常にコンパクトで堅牢性を兼ね備えたBluetoothバーコードスキャナ。指や手の甲に装着してハンズフリーで利用できるため、リーダを持つ/離すという動作をなくし作業効率を大幅に改善するほか、スキャナ本体は約59gと小型・軽量で指への負担が少なく、誰でも負担なく使用できる。また、オプションのグローブ、サムボタン、またはフレックスグリップを装着することにより、グローブスキャナ、ポケットスキャナ、または手持型スキャナとしても使用できる。

「GSR-5524」

●「GSR-5524」の特長
①ロングレンジの読取距離
米国Zebra社のスキャナエンジンSE55を搭載。近距離の56mmから約15m(※1)の長距離まで、非常に広い読取範囲を備えており、伝票やリストのバーコードから高い棚のバーコードまで1台で読み取りできるほか、フォークリフトからの読み取りができる等、様々な物流現場で活用可能。

②選べる装着方法と読取方法
本体に付属のリングトリガーボタンを人差指に装着することにより、リングスキャナとして使用できる。リングトリガーボタンのベルトは、使用環境やお好みに合わせてゴム製とナイロン製が選択可能、トリガーボタンは利き手に合わせて左右いずれの向きにも配置できる。

オプションのグローブと組み合わせて手の甲に装着することも可能。グローブMKⅢはスキャナ本体を簡単に取り外して洗濯できるため、衛生面に注意が必要な環境でも安心して使用できるほか、オプションのサムボタンを装着すればポケットスキャナとして使用可能。ポケットサイズなので持ち運びが便利。さらにオプションのフレックスグリップを装着すれば、手持型スキャナとして使用できるので、対象物や運用に合わせて最適な使い方が可能。

グローブMKⅢ(オプション)
サムボタン(オプション)
フレックスグリップ(オプション)

③確実な読取確認
LED、ブザーの他にバイブレータでも読取確認ができるので、周囲の音が大きい工場や物流現場から、静かな環境を保ちたい病院まで、あらゆる環境における業務で使用可能。

④長い通信距離、バッチモードにも対応
Bluetoothバージョン4.0を搭載、Windows、Android、iOSのデバイスとHIDやSPPのプロトコルで接続でき、最大50mの通信が可能。通信範囲外ではバッチモードに設定をすることにより、読み取ったデータを内部メモリに約5,000件(JANコード)のデータを蓄積することができる。USB Type-Cによる有線接続も可能で、HIDおよびVCPでの接続に対応している。

⑤長時間の運用
600mAhの大容量バッテリにより、5秒毎のトリガ間隔で約6.9時間、約5,000回の読取が行える。バッテリは取外し可能で、予備バッテリを準備し交換しながらの長時間運用も可能、オプション品の2連バッテリチャージャは非接触充電により約100分で満充電になる。

2連バッテリチャージャ

⑥価格ならびに販売計画
標準価格:オープン (参考価格:8万2,000円)
付属品 :大容量バッテリ×2個、通信・充電用USBケーブル×1、リングトリガーボタン、リングトリガー用ベルト(ゴム製/ナイロン製各1個)
販売計画:年間1,000台

●オプション
グローブ(Ruglove)、グローブ(MKⅢ)、サムボタン、フレックスグリップ、2連バッテリチャージャ、インタフェースケーブル各種

※1:同社試験結果。読取範囲はバーコードの種類・大きさや周囲の明るさ等により変わる。