京セラコミュニケーションシステム㈱(KCCS)と㈱出前館は8月22日より、車道を走行する中速・中型無人自動配送ロボットを活用し、「出前館」より注文された商品を配達するデリバリーサービスの実証実験を北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアで開始した。
画像(2点並列):中速・中型無人自動配送ロボット サービス利用時のイメージ
KCCSは、中速・中型無人自動配送ロボットを活用した様々なサービスの提案、実証を通じて、地方自治体や企業と協力した技術開発・サービスの検証を進めているほか、より実用的なサービス展開を目指して今回の実証実験より夜間配送を開始する。
出前館は、全国47都道府県でシェアリングデリバリーのサービス展開をしており、新しいテクノロジーを活用しながら、あらゆる人々を支えるライフインフラとしてさらなるデリバリーの日常化を目指している。
●実証実験の概要
実施期間:2024年8月22日(木)~10月下旬予定
・期間中、水~日曜日の10:00~21:00の間で1日5便配送予定
・予告なく中止・終了する場合あり
・悪天候、車両調整により期間が変更になる可能性あり
実施内容:「出前館」アプリ、サイトより注文されたセイコーマートの商品を、無人自動配送ロボットで自宅近くの宅配ポイントまで配送
・走行ルートの関係上、徒歩1分圏内に停車予定
・決済は出前館のアプリ上で事前決済(現金対応不可)
利用可能エリア:北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリア
配送予定商品:セイコーマート緑苑台店の常温品(全306品)
・ホットシェフ、酒、冷蔵、冷凍品の取り扱いなし
各事業者の役割:KCCS:本実証実験に関する企画・管理・調整、無人自動配送ロボットの開発、運行管理
出前館:デリバリーシステムの提供・連携
協力先:㈱セコマ、石狩市
詳細:https://demae-can.com/shop/menu/3387536
※今回の実証実験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、2022年6月にKCCSが採択された「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環として実施する。
●注文・配送の流れ
●今後の展開
今回の実証実験を通じて、EC市場やデリバリー市場の拡大に伴う人手不足や買い物弱者など社会課題の解決に寄与するほか、無人自動配送ロボットの社会実装に向けたサービス実現を目指し取り組んでいくとしている。
●無人自動配送ロボットについて
・走行中は遠隔から監視者がモニタリングし、状況に応じて無人自動配送ロボットを遠隔操縦する。
・車道実証のための許可は、北海道運輸局から保安基準緩和認定を受け、北海道警察から道路使用許可を取得し、石狩市の協力を得て実施している。
・無人自動配送ロボットの詳細:https://www.kccs.co.jp/contents/mobility/