Avery Dennison Corporationは10月4日、サステナブルなナチュラルフレグランスを専門とするフランスの新鋭ブランドであるBastille Parfumsが、透明性を向上させるため、サプライチェーンの可視性を高めるRFIDと、製品情報を消費者と共有するためのQRコードを組み合わせた取り組みを開始したと発表した。

Bastille Parfumsのトレーサビリティ強化の取り組み

Avery DennisonのRFID技術により、Bastilleはサプライチェーン全体にわたってRFIDタグを取り付けた製品を追跡する。その結果、在庫管理を改善し、偽造品を減らすことが可能になったほか、原材料の調達から消費者の購入に至るまでのサプライチェーンにおける非効率性の特定や、より良い顧客サービスの実現、業務の最適化を実現する。

RFID技術に加えて、コネクテッドプロダクトクラウドのatma.ioを活用することで全製品に固有のデジタルID、すなわち「デジタルツイン」が割り当てることが可能。それらのソリューションを組み合わせることにより、Bastilleは原材料の供給元から消費者に至るまで、サプライチェーン上の全段階で、全製品を追跡できるほか、リアルタイムの注文管理を通して、工場出荷精度の向上を実現する。

成分開示に対する消費者の要望に応えた今回の取り組みでは、Bastilleでベストセラーとなった「Pleine Lune」と新作の「Paradis Nuit」を含む2種類のフレグランスに、RFIDタグとシリアル化されたQRコードが付与される。これにより、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスでQRコードをスキャンするだけで、原料の原産地、瓶詰めした日付、香りの価値や組成、サステナビリティの詳細等の情報にアクセス可能なデジタル体験を実現した。

対象の製品はRFIDとQRコードで共通する固有のデジタルIDを付与されるため、消費者が得られる体験も製品ごとにユニークなものとなる。