㈱椿本チエインは7月1日より、高速自動仕分けシステム「クイックソート」のラインアップに環境負荷低減モデル「クイックソートEP」を追加し新発売した。

「クイックソートEP」

「クイックソートEP」の交差は特型対応

クイックソートはターンローラタイプの高速自動仕分けシステム(1997年発売開始)。高速かつ搬送物に優しい仕分け装置として宅配便配送センター等の社会インフラをはじめ、物流センターや生産物流等の現場で採用されてきたとしている。2021年2月からは、「既設のコンベヤラインや自社の装置に組み込んで自由に設計したい」との顧客の要望に応え、「仕分け・分岐ユニット」単体の販売も開始している。

新発売の「クイックソートEP」は、従来エアシリンダで行っていた分岐操作(ターンローラの方向転換)を電動アクチュエータに変更。クイックソートの特長はそのままに、省エネルギー、低騒音化を実現した。さらに、エアシリンダの付帯設備も不要となるため、メンテナンス・ランニングコストの削減や設置工期の短縮にも貢献する。

●クイックソート仕分けシステムとは
メンテナンス性に優れた「仕分け・分岐ユニット」をベースに周辺コンベヤを配置し、入荷から出荷まで自動化を図る仕分けシステム。1つのモータですべてのローラを回転させるシンプル構造が特長。

※クイックソート紹介ビデオ
https://eqm.page.link/8RLh

●クイックソートEPの特長
①省エネルギー:従来のエアシリンダ仕様に比べ、消費電力量を34%低減*

▽消費電力量/電動アクチュエータ仕様2.14kWh/エアシリンダ仕様(従来)3.22kWh/低減率34%
*運用台数、仕様条件により削減率は異なる。(上記は0606サイズ、5台運用、5,000個/時間 能力時)

②低騒音:従来のエアシリンダ仕様に比べ、瞬間最大音圧レベルを8.3%低減*

▽瞬間最大音圧レベル/電動アクチュエータ仕様62.9dB/エアシリンダ仕様(従来)68.6dB/低減率8.3%
*同社工場内での測定値

③設置工期・メンテナンス工数削減
エアシリンダに必要なコンプレッサやエア配管の敷設が不要のため、設置工数の削減が可能、エア関連機器の定期メンテナンスも不要となり、ランニングコストの大幅削減を実現

④メンテナンス(点検)時期通知機能を付加
メンテナンス(点検)が必要な状態になると信号を出力し、実施時期を知らせる。

●仕様:
2種類の標準サイズをラインアップ。
型式:0606/0810
ユニット外形寸法(mm):630L×675W×500H/1030L×845W×500H
搬送物サイズ(mm):最大:450L×300W×300H、最小:200L×200W×10H/最大:750L×500W×500H、最小:200L×200W×10H
搬送物質重量(kg):最大30kg
仕分け能力:5,000個/時間 *搬送物ピッチ1,000㎜、長さ500㎜の場合
*搬送物が最大寸法を超える場合は要問い合わせ

●用途
物流センターおよび生産ライン等での仕分け、分岐、交差装置として

●納期
3か月 ※ユニットの場合(数量により変動)

●販売計画
2023年度200台、2025年度500台

●発売日
2023年7月1日

●クイックソートEPの製品情報
https://www.tsubakimoto.jp/materials-handling/distribution/products/quicksort-ep/