㈱クボタは同社のデジタル台はかりKLシリーズを8年ぶりに全面改良し、3月から販売を開始した。

KL-SD2(左)、KL-IP2(右)

デジタル台はかりKLシリーズは、はかりの基本性能(計量精度・表示安定速度)や便利機能(バックライト付き液晶)はそのままに、さらに耐久性と使いやすさを向上させた。

KLシリーズには、2つのタイプの仕様があり、「プロの現場で役立つ基本性能が充実し、幅広く活躍するスタンダードタイプ」と「防湿性能を飛躍的に向上させた水や汚れに強い防水タイプ」を用意している。同2タイプは、使用者の用途・環境に応じて選択することが可能で、5種類の載台サイズとの組み合わせが選べる。

また、ブルートゥースデータ送信オプションの新規採用によりワイヤレスでの計量データ管理を可能にした。

さらに、徹底した省エネ設計により電池寿命を当社従来機種より、さらに約500時間伸長したため、廃棄する乾電池量の削減を通じて環境にも優しい台はかり。

●主な仕様
○スタンダードタイプ(KL-SD2)
・液晶表示
(白色LEDバックライト付き、表示文字高さ46mm)
・無線データ通信、ジャーナルプリンタ、重計量物をスムーズに載せることが可能なフリーローラなど多彩なオプション拡張性
・ひょう量:6kg、32kg、60kg、150kg、400kg、1,500kg

○防水タイプ(KL-IP2)
・保護等級IP65の防水性能※
・スタンダードタイプの仕様に加え、オールステンレス製(ロードセル部を除く)、水の飛沫浸入を防ぐ底カバー標準装備、荷重センサであるデジタルロードセルは高耐食性ウレタンコーティング仕様
・ひょう量:6kg、32kg、60kg、150kg、400kg

※指示部および計量部が防水仕様

●共通仕様
いずれのタイプも、取引・証明に使用可能な検定品(1/3000級)と、取引・証明以外用で、より細かい目盛りで校正しながら使用できる無検定品(1/6000級)の2機種を取り揃えている。電源は単一乾電池4本(アルカリ電池使用時の電池寿命約3,500時間)もしくはACアダプタ(別売)。価格はスタンダードタイプが8万2,000円~、防水タイプが11万9,000円~(いずれも税抜メーカー希望小売本体価格)で、シリーズ全体で年間5,000台の販売を見込んでいる。