㈱ギークプラス(Geek+)は12月20日、㈱富士経済「2023年版 次世代物流ビジネス・システムの実態と将来展望(2022年11月24日発刊)」の調査で、同社が提供するピッキングロボット「EVEシリーズ」の市場占有率が62.1%とレポートされたことを明らかにした。

これにより、同社は2018・2019・2020・2021年と4年連続でシェアNo.1を獲得した(※1)としている。

また、Interact Analysisの年次報告出典によると、日本国内のみならず中国ギークプラスがAMR業界で世界シェアを獲得(※2)。特に2021年は北米・ヨーロッパ市場での販売実績を伸ばし、これによりAMR業界で4年連続世界シェアNo.1をキープしていると報告した。

4年連続No.1シェア獲得

※1:倉庫ロボットシステム 棚搬送(AGV)国内市場/2018-2021年 出典:富士経済(2019/2020/2022/2023年版 次世代物流ビジネス・システムの実態と将来展望)

※2:物流自律移動ロボット(AMR)世界市場/2018-2021年度 出典:Interact Analysis

2017年8月に設立した同社は、日本国内では、ナイキ・大和ハウス・トヨタ自動車など日本の大手企業様にピッキングロボットEVEシリーズの販売・導入・および保守サービスを提供しており、創業以来、顧客からの要望・意見を受け、顧客にとってより満足度の高いサービスの提供を目指し、改善を続けてきた。その結果、導入企業様からのリピート注文も増加しており、そうした積み重ねが今回の調査での4年連続、販売台数シェアNo.1獲得に結び付いたと同社では考えている。

また、日本ギークプラスの独自サービスとして、物流クラウドネットワークシステム「nest」の開発を進めており、物流に関わる倉庫事業者・EC事業者・配送業者など全ステークホルダーにおける全国配送の課題を解決するシステムで、日本の物流市場の発展を目指している。

同社によると、倉庫ロボットシステム(AGV)は市場拡大が期待されていたが、新型コロナウイルスの終息が見えず、導入を検討していた企業も設備投資を先送りにせざるを得ない状況は昨年と変わらず市場は前年のほぼ横ばいで着地しており、2022年は市場が成長し、参入企業の増加が見られたことや、AGVの認知度が向上したことから、さらなる拡大が期待できる市場となっていると見ている。

グラフ:棚搬送(AGV)市場規模推移(2019年~2021年実績、2022年見込、2023年~2030年予測)
「2023年版 次世代物流ビジネス・システムの実態と将来展望」<倉庫ロボットシステム/棚搬送AGV>
出典:富士経済