GROUND㈱は12月7日、物流施設内の作業工程間搬送を支援する自律型協働ロボット「Oasis 600C」をトラスコ中山㈱最大の物流施設「プラネット埼玉」へ導入し、2022年12月より実稼働させたと発表した。
「Oasis 600C」は、2021年末よりGROUNDが販売代理店として提供を開始したStandard Robots社製ロボットソリューション。これまで物流施設内での搬送作業は、固定式コンベヤを敷設しているルート以外は人手での搬送を余儀なくされており、搬送距離の長さ、重量物搬送の作業負荷の大きさ、フォークリフトの使用時には有資格者が必要等、物流施設内における搬送作業には多くの課題があった。
今回、こういった作業負荷が大きく、人的コストが高いとされていた搬送工程に「Oasis 600C」を適用することにより、生産性向上と省人化を実現。また、自律型協働ロボットの特長である可搬性と障害物の自動回避機能に加え、物理的なガイド（※1）工事が不要であることを生かし、使用場所や使用目的の変化に合わせた柔軟な運用変更が可能となる。
「プラネット埼玉」へ導入した「Oasis 600C」は、物流施設内の作業工程間搬送だけではなく、出荷エリアでのパレタイズ（※2）ロボットとの自動連携（パレット入替）を実現するほか、入荷商品の各フロアへの搬送工程における垂直搬送機との自動連携も予定する等、物流施設内の複数工程での作業負荷低減と省人化へ寄与できる応用的な活用がなされている。
※1：磁気テープや2次元コード等。
※2：荷物をフォークリフト等で運べるようにパレットに荷物を積むこと。
