㈱eve autonomyは11月30日、ヤマハ発動機㈱および㈱ティアフォーと共同で開発を進めてきた自動搬送サービス「eve auto」の提供を開始した。

自動運転EVによる自動搬送の商用サービスは、国内初(※1)の取り組みとなる。

「eve auto」は、ヤマハ発動機が専用開発した自動運転EVと、ティアフォーが提供する商用ソフトウェアプラットフォーム「Pilot.Auto(※2)」および「Web.Auto(※4)」を組み合わせ、定期メンテナンスや地図編集等のアフターサポートと自動運転システム提供者専用保険(※5)をパッケージ化した自動搬送サブスクリプション型サービス。工場や倉庫など公道を除く幅広い環境で利用可能としている。

様々な屋外の環境にて運用中の「eve auto」

※1:eve autonomy調べ

※2:Pilot.Autoはティアフォーが開発を主導する自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware(※3)」をベースとした自動運転ソフトウェアプラットフォーム。ソフトウェアと、コンピューター・センサーなどのハードウェアの両方を含めたリファレンスデザイン(参照設計)を提供する。

※3:AutowareはThe Autoware Foundationの登録商標。

※4:Web.Autoは、自動運転システムの開発・運用・保守用のソフトウェアプラットフォームです。効率的な自動運転開発に不可欠な基盤となる走行シミュレーションや、自動運転車両を安全に運用・保守するための運行管理・遠隔監視などの機能をクラウド上でご提供する。

※5:損害保険ジャパン㈱提供

●サービス概要
「eve auto」は、工事不要で導入可能、かつ1,500kgまで牽引できる屋内外対応型の自動搬送サービス。運行管理システムのほか、導入後の運用サポート、車両メンテナンス等のサービスをワンストップで提供。厳しい屋外環境でも走破できるランドカーと、低速自動搬送でのユースケースに最適化された自動運転ソフトウェアをベースにしており、多少の雨風や悪路にも対応sる。

サービスに含まれるものは以下の通り。

(1)自動運転EV
・牽引で1,500kg、積載で300kgまでの搬送が可能。
・ヤマハ発動機製ランドカーをベースに「Pilot.Auto」を採用した自動運転の小型EV「FG-01」。

(2)導入支援サービス
・自動運転用高精度3次元地図の作成。
・自動搬送サービスの運用設計に関する支援。

(3)運用サポート
・運行管理(ルート設定)、地図の再編集・登録代行サービス。
・現場利用に最適化した運行管理システムおよび簡単な操作で運行指示ができるアプリケーションソフトウェア「eve auto DASH」の提供。

(4)メンテナンスサービス
・車両の定期メンテナンス。
・自動運転ソフトウェアのアップデートサービス(Over-The-Air)

(5)自動運転システム提供者専用保険
・対人・対物補償を含めた自動運転車専用の保険

(6)外部システム連携
・既存インフラ設備との連携を可能にする近距離無線通信システム「eve auto CONNECT」の提供
・Web APIによる運行管理システムとの連携