東芝デジタルソリューションズ㈱は10月19日より、戦略調達ソリューション「Meister SRM」の新サービスとなるサプライチェーン・プラットフォーム(SCプラットフォーム)「Meister SRMポータル」の提供を開始した。

サプライヤを含めものづくりに関わる企業同士を繋げ、企業間の情報の発信と共有を促進するほか、事業活動をサポートする様々なサービスを連携し、ワンストップで提供することで、サプライチェーンの強靭化や高度化に貢献する。

近年の新型コロナウイルスや米中貿易摩擦等、予測困難なビジネス環境の変化に対応するため、製造業では直接の取引先である1次サプライヤだけでなく、2次以降のサプライヤを含めたサプライチェーンの強靭化に向けた取り組みが必要とされている。サプライヤにとっても新たなパートナーの開拓や、災害時の生産停止リスクの把握、カーボンニュートラルの対応状況の把握等、サプライヤ間でも密なコミュニケーションが求められている。

「Meister SRMポータル」は、ものづくりに関わる企業同士を繋ぎ、サプライチェーンを構成する企業の事業活動をサポートするクラウドサービスで、同サービスに加入する企業同士が、自社の情報を発信・共有し、自律的に繋がることでサプライチェーンのネットワークが可視化され、サプライチェーンリスクの把握や取引企業のネットワーク拡大を促進。また、パートナーと連携し、GHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化サービスや、ものづくりのためのビジネスマッチングサービス等を提供する。

今後は、気象庁や災害リソースサイトと連携した災害通知や自動影響調査サービスなどの拡張を予定しているほか、「Meister SRMポータル」のサービス利用を通じて蓄積されたデータを活用し、各種業務効率化へ役立つ分析サービスや、ファイナンスサービスとの連携等、企業向けの新たなサービスを提供していくことを目指している。

同社が2008年に販売を開始した戦略調達ソリューション「Meister SRM」は、主に製造業の調達・購買部門向けに国内外で約300サイト以上の導入実績を持ち、東芝グループ各社にも採用されている。サプライヤとの接点プロセスをカバーするコミュニケーション基盤として、調達部材のコスト構造の把握によるコスト低減や、BCP(事業継続計画)管理による調達リスク低減等、戦略的な調達業務の実現を支えてきた。

●Meister SRMポータルの概念図

●戦略調達ソリューション「Meister SRM」
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/manufacturing-ict/meister-srm.html

●サプライチェーン・プラットフォーム「Meister SRMポータル」
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/manufacturing-ict/meister-srm/srmportal.html