㈱セルートは8月3日、シェアリングエコノミー配送アプリ「DIAq(ダイヤク)」のEC事業者向けAPIドキュメントを全面公開した。

これにより会員登録等の手続きを行うことなく、「DIAq API開発者ポータル」で仕様情報を確認できるようになる。導入を検討している開発者を主な対象としているが、誰でも見ることができる、としている。

●「DIAq API開発者ポータル」
https://api-doc.dia-9.com/

コロナ禍における生活様式の変化に伴い、生鮮品や薬等のこれまでEC化が難しいとされていた分野も含め、ECの利用が増加している。こうした現状を追認する形で、店舗とEC、リアルとネットの相乗効果を狙うOMO(Online Merges with Offline)の考え方も広がりを見せ、同社にはAPI連携に関する多数の問い合わせがある、としている。

開発者ポータルでは、今後、サンプルコード等のコンテンツを追加・公開していく予定。各種ASPカートとの連携機能、およびEC-CUBEプラグイン(4.1系)についても現在準備を進めており、進捗状況は適宜開発者ポータル上で発表する、としている。

将来的なフィジカルインターネットの実現に向け、ラストワンマイル配送を含む物流・商流全体で、業界横断的なプロトコルの標準化が求められており、同社では今回公開したラストワンマイルのAPIが業界全体におけるオープンな議論の一助となれば、としている。

●配送クラウドソーシングアプリ「DIAq」について
自転車で通学する学生、買い物に行く主婦、出前の原付から個人事業主のプロドライバー、バイク便のプロライダー、自転車便のプロメッセンジャーまで、多種多様な人々が「移動時間」や「空き時間」を使って荷物を運ぶことができるプラットフォームアプリ。アプリを通じて、シェアリングエコノミーによる、効率が良く持続可能な次世代の物流プラットフォームの提供を目指す。