米Infor日本法人のインフォアジャパン㈱は6月21日、建材・資材メーカーの日栄インテック㈱が組立製造業向けERPソリューション「Infor SyteLine」を導入したと発表した。
今回の導入プロジェクトは、インフォアのパートナー企業である㈱リアルソフトが導入・運用を支援している。
●Infor SyteLineについて:
https://www.infor.com/ja-jp/solutions/erp/syteline
●導入背景
日栄インテックは1978年に設立し、配管支持金具や立体駐車場装置、LED照明、太陽光発電設備といった建築・都市環境領域における建材・資材の製造・販売を手掛けている。事業を多岐に展開することで成長を続けており、現在は管材事業で培った金属加工技術を基にエネルギー環境・地球環境にビジネスを拡げるほか、価値創造を提供するための製造業から創造業への変革を進めている。
同社の変革で課題となっていた点が、複数システムを組み合わせたレガシーな基幹プラットフォーム。柔軟性が乏しく事業ごとに個別最適化され、手作業による事業間・業務会計間でのデータ連携が必要となり、事業領域を横断した業務プロセスの標準化・効率化や適切な在庫管理、データの可視化等の実現を阻んでいた、としている。
同社は事業ごとに商流と物流を柔軟に定義できるマルチサイト機能に標準対応し、カスタマイズが容易な柔軟性の高さを決め手に、組立製造業で豊富な実績を有するERP、Infor SyteLineを統合基幹プラットフォームとして選択した。
●導入効果
Infor SyteLineは、日栄インテックの国内全拠点の生産から購買、販売、物流、会計を担う基幹プラットフォームとして2021年8月より本稼働を開始している。同社は、最初の大きなビジネス成果として、自社のAuto-ID製品とInfor SyteLineの連携よりロット管理を実現することで、倉庫の在庫精度を向上させ、在庫コストの削減と在庫状況の可視化に繋げている。
また、マルチサイト機能により、国内における事業単位での統制・管理を最適化し、新規事業の立ち上げや事業の統廃合にも迅速に対応できるようになった。事業領域を横断したリアルタイムなデータの可視化により、現場や経営層のデータドリブンな意思決定にも貢献している。
今後同社はカスタマイズの容易なInfor SyteLineにより、内製化による業務の標準化・効率化を推進していく。さらにサービス部門での活用も予定しており、価値創造を生み出し、創造業への変革の柱となる同部門への貢献も期待されている。