㈱ライナロジクスは5月24日より、完全AI自動配車システム「LYNA(ライナ)自動配車クラウド」の新機能「CO2排出量算定機能」の提供を開始した。
SDGs実現に向けて運送業界はかねてからCO2排出量削減・脱炭素化という環境課題とは密接な関係にあり、国土交通省のデータによると2019年度における日本のCO2排出量(11億800万トン)のうち、運輸部門からの排出量は約2割、さらにそのうちの約2割が営業用トラックから排出されているとしている(※1)。
●「CO2排出量算定機能」の概要・効果
「LYNA自動配車クラウド」では、これまで帳票上でCO2排出量を計算して出力することでCO2排出量を把握できたが、「CO2排出量算定機能」により、「LYNA自動配車クラウド」で立案した配車計画に対するCO2排出量を、画面上で簡便に確認できるようになる(Excel出力も可能)。
これにより、走行前の計画段階でCO2排出量を見積もることが可能になり、運送事業者はよりCO2排出量を意識した配車計画に基づいた輸配送業務が遂行できるようになる。荷主企業は物流シミュレーションでの利用により、貨物量に対する適正なCO2排出量を把握でき、環境面に即した物流改善に役立てることができる。
なお、CO2排出量は経済産業省・国土交通省が作成した「ロジスティクス分野におけるCO2排出量算定方法共同ガイドラインVer. 3.1」(※2)の改良トンキロ法に基づき算出する。
※2:経済産業省・国土交通省「ロジスティクス分野におけるCO2排出量算定方法共同ガイドラインVer. 3.1」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/ninushi/pdf/guidelinev3.1.pdf