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良品計画、基幹データベース基盤を「Oracle Exadata」で刷新

2014/07/02

(株)良品計画(本社:東京都豊島区)は、同社の管理会計および国内外店舗の物流を支える基幹データベース基盤としてオラクルの高速データベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine(以下、Oracle Exadata)」を採用し、2014年5月より稼働開始したと発表した。

同社は、「無印良品」ブランドを中心とした専門店事業の運営、商品企画、開発・製造、および販売をグローバルに展開している。国内に269の直営店、海外に255店舗を有するほか、ECサイトである「無印良品ネットストア」、スマートフォン向けアプリケーション「MUJI Passport」を運営し、オムニチャネルに対応するマーケティング戦略を積極的に推進している。

このたび同社では、商品の原価計算、国内の店舗およびECサイトの物流、海外店舗の物流を管理する既存の3つのシステムを統合・強化する目的で「Oracle Exadata」の導入を決定したという。これにより、複数の他社製UNIXサーバーで運用されていた既存システムを1 台の「Oracle Exadata」に集約した。また、Exadataを活用した大量のトランザクションを取りこぼすことなくデータベースへのアクセスを監視・保護し、監査データの解析を行うソフトを併せて採用した。さらに、「Oracle Exadata」のバックアップ・ストレージ基盤として「Oracle ZFS Storage ZS3」を導入した。こうしたハードウェアの導入と併せて、原価計算システム、および物流システムについても大幅な刷新を行った。

今回のシステム刷新により、同社ではECサイトの在庫引当時間が従来の4分の1、平均で0.17秒に短縮。また物流センターのピッキング、出荷指示データ作成処理が1時間から10分に短縮されるなど大幅な高速化を実現したという。さらに、勘定系システムや物流システムの画面、帳票処理などの全体的なパフォーマンス向上が図られた。

今回のプロジェクトでは、(株)ワイ・ディ・シー(本社:東京都府中市)が原価計算、国内物流、海外物流システム構築、およびパフォーマンス検証、運用テストなどを担当した。

また、日本オラクル(株)(本社:東京都港区)のコンサルティング・サービスが、新システムのリソースを効果的に活用するための実装の支援を行った。

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