㈱ライナロジクスは5月10日、同社が提供する完全AI自動配車システム「LYNA(ライナ)自動配車クラウド」が、2021年11月より ㈱大福(愛知県名古屋市)に導入されたことを明らかにした。

愛知県内で紙製品や日用雑貨に特化した共同配送サービスを手掛ける大福は配車業務の属人化が課題となっていた。課題が浮き彫りとなったのはベテラン配車係の定年退職で、配車業務に関わるノウハウが社内に十分に共有されていなかったことから、後継者への引き継ぎや育成が難しい状況で、課題解消・配車業務標準化のキーとして自動配車システムの導入を検討されていた。

複数の製品比較の末、「LYNA自動配車クラウド」の自社の体制や案件にフィットした現場仕様の配車が組める点や、 配車結果の精度の高さ等が決め手となり導入された、としている。

●「LYNA自動配車クラウド」導入効果
大福担当者によると、「LYNA 自動配車クラウド」導入後は、手配車で4時間かかっていた配車業務が30分で完了する結果が出ている。車両ごとの最低配送件数や各店舗への指定車両など細かな設定が可能で、現場が望む再現性の高い配車を組めるため手修正も少ない。現状は、手配車からの移行期間であることから手配車との検証も合わせて行っているが、将来的には「LYNA自動配車クラウド」1本のみでの稼働を目指している。配車担当者が替わっても同様の配車が組めることが実証されていることから、属人化解消に大きく近づいている、としている。