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CBcloud、約60億円の資金調達を完了

2021/12/20

CBcloud(株)は12月17日、国内および海外の機関投資家や事業会社を引受先とする第三者割当増資(シリーズCラウンド)及び大手金融機関からの追加融資枠設定により、総額約60億円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達により、2016年9月からの融資を含む累計調達額は約80億円となった。

同社は2013年の設立以来「『届けてくれる』にもっと価値を。」のビジョンのもと、荷主と配送パートナーを直接つなぐプラットフォーム「PickGo」(※1)や、運送会社向け業務支援システム「SmaRyuトラック」(※2)、宅配事業者向け業務支援システム「SmaRyuポスト」(※3)の提供を通し、配送パートナーの価値が正当に評価される仕組みづくりと配送現場の生産性改善に取り組んでいる。その結果、「PickGo」の二輪車・軽貨物の個人パートナーは合わせて4万人、一般貨物の協力運行会社は1,000社を超え、日本最大級の配送プラットフォームに成長した。また「SmaRyuトラック」の導入社数は880社以上、「SmaRyuポスト」は今年度末までに全国750局の郵便局への導入を予定している。

今後これらの取り組みをさらに進化させ、テクノロジーの力で配送現場をエンパワーするとともに、拡張性と柔軟性を兼ね備えた物流インフラを世の中に実装していくために今回総額60億円の資金調達を実施した。調達した資金は、プロダクト強化やマーケティングのみならず、事業を成長させていくための人材採用に充当する予定。また、多様な業界の企業とのアライアンスを通じて、ポストコロナ時代に適したモノの流れを実現することで、顧客企業のビジネス拡大を支援していくとしている。

●今後の展開
(1)サービス/プロダクト強化:
ポストコロナ時代に適した新しい物流を世の中に実装するために、プロダクトとサービスの強化を図っていく。具体的にはまずCBcloudのプラットフォームの特徴を活かした緊急/即日配送サービスを「PickGoエクスプレス」と再定義し、従来の法人・ウェブ経由のみならず、個人顧客にアプリ経由でも依頼されるようにした。その結果、発注時の利便性がさらに高まることに加え、今まで未対応だった買い物代行以外での個人の配送ニーズの取り込みも図る。また、「PickGoエンタープライズ」を新たに定義し、PickGoの配送パートナー、飛行機、鉄道などのアライアンスを含む配送インフラネットワークやテクノロジーをフル活用することで、顧客企業の個別ニーズに応じた物流を構築・提供していく。一例として、ネットコンビニやネットスーパー等、従来は難しかった短いリードタイムでの配車や、予測しにくい需要変動への対応が可能となる。「PickGoエンタープライズ」を通じて、当社は顧客企業の物流費用削減のみならず、売上成長や新たな事業の創出等も支援していく。

(2)人材採用強化:
同社は「世の中の眠る力に革新を。」のミッションのもと、志を共にする仲間とともに配送現場をエンパワーし、配送パートナーの価値が正当に評価される仕組み作りと新しい物流インフラの実装を加速させたいと考えている。このため、従来以上に組織を強化すべく、採用を加速していく。

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