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アイニックス、新世代ウエアラブルリングスキャナ投入

2021/12/01

アイニックス(株)は11月30日、中国ジェネラルスキャン社(Generalscan)製2次元ウエアラブルリングスキャナ「GSR-3521」を12月より販売開始する。GSR-3521は高性能な2次元イメージャを搭載した新世代のウエアラブルのバーコードスキャナで、従来品より20%安価。指に装着することにより、リーダを持つ、離すといった動作が不要になることに加え、2次元イメージャによりシンボルの向きを気にすることなく素早く読み取れるため、作業効率を25%以上に改善する。

GSR-3521は人差指に装着し側面のトリガーボタンを親指で押して読み取る。重量は約60gと小型、軽量で、違和感なく指に装着することができる。また、トリガーボタンを取り外して左右を入れ替えることにより、利き手に合わせて読取方向を変更できる。また、ストラップバンドは好みに合わせてゴム製とナイロン製を選択できる。

GSR-3521はLED、ピーバー音の他にバイブレターでも読取確認ができるので、騒音の多い現場や静かな病院でも使用可能。さらに2次元イメージャにより、バーコードばかりでなく、QRコード等の2次元シンボルやGS1 Databarの合成シンボルを読取できる。したがって、物流管理、生産管理、品質管理、資産管理、追跡管理、販売管理、患者認証等、幅広く使用できる。

GSR-3521は、低消費電力(BLE)に対応したBluetoothバージョン4.0を搭載しているため、Windows、Android、iOSのデバイスとHIDやSPPのプロトコルで接続でき、20mの通信が可能。また、NFCタグ搭載により、Androidデバイスと簡単にペアリングできる。通信範囲外ではバッチモードに設定をすることにより、読み取ったデータを内部メモリに約5,000件(JANコード)のデータを蓄積することができ、付属のUSBケーブルを使用することで、蓄積したデータをPCにアップロードできる。

600mAhの大容量バッテリにより、5秒毎のトリガー間隔で8時間半の読取が可能。また、バッテリを取外しできるので、顧客自身でバッテリ交換が可能。オプション品である2連バッテリチャージャによって、非接触で充電できるので接点トラブルを回避できる。

スキャンエンジンには米国Zebra社製2次元イメージャエンジン「SE4107」搭載しているので、分解能は1次元が0.127mm、2次元が0.17mmと高く、読取距離は JANコード(0.33mm)で約50cmと長距離。また、主な1次元、2次元シンボルの他に、郵便バーコードやOCRフォントの読取が可能。

GSR-3521はオープン価格で、参考価格は80,000円(税別)。また、大容量バッテリ、通信、充電用USBケーブル、ゴム製/ナイロン製ストラップが付属している。また、物流システムや製造システム向けに、年間1,000台の販売を計画している。

●コンパクトなデザインでバッテリを交換可能(上)、2スロット バッテリチャージャ(オプション)(下)

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