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村田、病院向けロボット台車搬送システムを開発

2021/11/22

村田機械(株)は11月19日、同社とグループ会社の(株)日本シューターが病院向けロボット台車搬送システム「MoCS(モックス・Moving Cart System)」を共同で開発し、日本シューターが11月24日に発売すると発表した。

同製品を11月24日-26日に東京ビッグサイトで開催される医療・福祉施設向け設備・機器の総合展示会「HOSPEX Japan」で初公開する。

人手不足が深刻化する医療の現場では、医療従事者の負担削減のため院内のあらゆるモノの搬送効率化が求められている。薬剤や診療材料、検体、手術器材、医療廃棄物、また入院患者のリネン、給食等、院内の搬送対象は多岐にわたり、重量物搬送や階層移動、定時頻回配送に多くの人手をとられている。また、新型コロナウィルス感染症の流行で、感染症対策の観点からも物品の搬送を無人化するニーズは高まっている。

今回開発したMoCSは製造業や物流センター等の物流システムで活用されているAGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送台車)をベースとして、安全性を追求した自律走行式の搬送ロボット台車システム。搬送カートの下に潜り込んで持ち上げ搬送する台車で、様々な搬送物の形態に対応した専用カートによりフレキシブルな搬送が可能。また、専用の制御システムで複数台車の搬送経路や搬送状況が管理可能。

 「HOSPEX Japan」では、日本シューターの持つ、気送管搬送システム「エアーシューター」を中心とした豊富な病院内搬送のノウハウと、村田機械が培った物流システムの技術を集結した、病院内物品保管・搬送システムのトータルソリューション「Smart Hospital」を提案する。今回発売のMoCSは、このSmart Hospitalを実現するためのキーデバイスと位置付けている。

●病院向けロボット台車搬送システム「MoCS(Moving Cart System)」(ムービングユニットイメージ)

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