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椿本マシナリー、流通サービスと共創開発拠点開設

2021/11/22

(株)椿本チエインは11月19日、同社100%子会社の(株)椿本マシナリーが(株)流通サービスと共同で、新たなアイデアや新商品開発の共創プラットフォームとなるラボ施設「KISAI BASE」を開設したと発表した。

椿本マシナリーでは、物流の総合的なソリューションを提供するエンジニアリング部門を新設、高能力のロボット自動化システム「T-Carry system」(特許出願中 ※)等を提供している。現在の物流業界は、多くのMH(マテリアルハンドリング)機器メーカーや新規メーカー等が参入し、新製品、新技術が乱立。その中で顧客に最適なシステムを提案するには、様々な知見と実証実験やシミュレーションが必要になっている。

今回の「KISAI BASE」では、MR(複合現実)技術の活用によって、メーカーにとらわれない国内外の多種多様なMH機器、システムの提案が可能。さらに、倉庫運用管理システムWES(Warehouse Execution System)、各メーカー機器を組み合わせたシミュレーションにより、顧客にとって最適なソリューションを提供する。また、様々な企業とのコラボレーションを実現する、アイデア創出や商品開発推進の共創プラットフォームとしての機能も有している。今後、椿本マシナリーでは「KISAI BASE」を物流エンジニアリング事業の戦略的開発拠点と位置付け、積極的な情報発信を続けていく。

※(株)椿本チエイン、(株)流通サービス、プラスオートメーション(株)の3社により、ロボットを活用し、ラインピッキング工程・検品工程を一気通貫でつなぐ技術で共同特許出願中。

●KISAI BASE
1. 所在地:〒347-0111 埼玉県加須市鴻茎3200-1 流通サービス 騎西物流センターB棟4階内
2. 床面積:297平方メートル(90坪)
3. 名前の由来:「KISAI」は、所在地(流通サービス騎西物流センター)の「騎西」、人並み外れた才能を表す「鬼才」から命名。「BASE」には、流通サービスと椿本マシナリーの物流エンジニアリング事業の中核拠点、自由な創造ができる基地という思いを込めている。

●10月4日のKISAI BASE開所式の様子(上)、規模感、搬送速度、作業性等を実体験として視認できるMR(下)。現実空間にホログラムを合成するため、VRよりリアリティのある体験が可能。レイアウト変更や、他機器との組み合わせ確認することができる。

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