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オムロン、技術論文誌でロボット・AI技術を特集

2021/11/17

オムロン(株)は11月16日、オムロングループの技術論文誌「OMRON TECHNICS(オムロンテクニクス)」の最新号(165号)として、ロボット・AI技術特集号を公開した。

「OMRON TECHNICS」はオムロングループにおける研究開発の成果や製品・サービスを支える技術について紹介する技術論文誌。同社は創業以来、技術によるイノベーションを通じて“ソーシャルニーズを創造”し、社会的課題を解決しており、本論文誌はそうした「ソーシャルニーズ創造」のための研究開発成果を広く公開することで社会のさらなる発展に寄与することを目的に1961年(昭和36年)5月より発行している。これまで通巻164号発行し、約1,760編以上の技術論文を公開している。

最新号(165号)では、2018年の設立以来、近未来デザインの創出を目指して研究活動を展開しているオムロン サイニックエックス(株)(OSX)におけるロボット・AI領域の技術論文を収録。OSXでは、世の中の変化の兆しとそこから生まれる社会的課題をいち早くとらえ、解決するための技術課題から研究テーマを設定し、魅力的な技術の創出を目指し活動している。

その活動を通じて得たOSX研究者の成果や、AI・センシング技術のトレンドや技術展望を解説した技術論文をとりまとめ、“OMRON SINIC X as a Place for Innovation -Pursuing the Forefront of Harmonizing Humans and Machines-” と題し、特集号として公開した。

巻頭では、「イノベーションの場」としてOSX設立に込めた想いを、OSX社長の諏訪正樹氏が述べているほか、寄稿文として、(株)ヒューマンルネッサンス研究所 代表取締役社長の中間真一氏が、SINIC(サイニック)理論(※1)が提案された時代的背景を紐解く社会科学的な洞察と、SINIC理論で今後到来が予測されている「自律社会」の実現に向けた技術発展への期待を述べている。加えて、OSX取締役で慶應義塾大学・理工学部/慶應義塾大学・共生知創発社会研究センター/電気通信大学・人工知能先端研究センターのセンター長を務める栗原 聡氏が、「自律社会」と筆者が提唱する「Humanity2.0社会」の共通性と、人とAIが創発する社会へのシフトに対する期待について述べている。

※1:SINIC理論はオムロンの創業者・立石一真氏が1970年に国際未来学会で発表した未来予測の理論。
https://www.omron.com/jp/ja/about/corporate/vision/sinic/

●「OMRON TECHNICS」最新号全文
https://www.omron.com/jp/ja/technology/omrontechnics/2021/OMRON_TECHNICS_165.pdf

●「OMRON TECHNICS」2021年165号の表紙

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