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ファミマALFALINK相模原店に新型ロボット導入

2021/11/10

日本GLP(株)と(株)ファミリーマート、Telexistence(株)は11月9日、TXの独自AIシステム『Gordon』を搭載した新型ロボット『TX SCARA』を「ファミリーマートALFALINK相模原店」(神奈川県相模原市中央区田名)に導入した。

今回導入されたTXが開発した新型ロボット『TX SCARA』は、店舗従業員への作業負荷の大きいバックヤード内での飲料補充業務を 24 時間行う。バックヤードの狭いスペースで稼働可能な水平多関節型のロボットで、通常時は『Gordon』が自動制御する。陳列失敗時にはTelexistence(遠隔操作)モードへ移行し、インターネットを通じて人が遠隔から直接的、直感的にロボットを制御し迅速に復旧を行うことが可能。

また、『Gordon』は店舗の過去の販売実績データを学習することで、時間帯や季節により変化する商品の売れ筋に合わせ、『TX SCARA』による陳列タイミングを最適化する。こうしたロボティクス・AI技術の活用により、1日約1,000本行われている飲料陳列業務を、店舗従業員に代わり24時間担う。一方、店舗従業員は売場を離れることなく、接客業務など、より付加価値の高い業務に取り組むことができる。

●「TX SCARA」動画
https://youtu.be/vbtj2v3ch8E

日本GLPが展開する「ALFALINK」は、「創造連鎖する物流プラットフォーム」をコンセプトとして、従来の物流施設における効率化・最適化を超えた、これまでにない価値や事業を創造していく拠点となる施設づくりを目指している。「Open Hub」(物流をもっとオープンに)、「Integrated Chain」(サプライチェーンをつなぐ)、「Shared Solution」(ビジネスの進化をサポート)をキーワードとし、本コンセプトに基づいた様々な設備、サービスを提供している。最先端の技術を駆使した『TX SCARA』の導入は、Open Hub」の取り組みの一環で、地域にも開放された共用施設「リング」内におけるコンビニエンスストア利用の利便性とともに、新たな価値創造に取り組む拠点っを目指している。

ファミリーマートは、今回の取り組みにより作業工数が大きく、人間への負担も重い商品陳列業務を自動化・遠隔化することで、生産性の向上や非接触化、買い物客の利便性向上を加速する。今回の取り組みは、ファミリーマートが2019年11月より参画する経済産業省における「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環でもあり、ロボットを活用した店舗の省人化や新しい店舗オペレーション基盤の構築を目指している。

●店舗概要
店舗名称:ファミリーマート ALFALINK 相模原店
住所:神奈川県相模原市中央区田名字赤坂 3700-1
営業時間:24時間
店舗面積:約140平方メートル

●Telexistence(株)(https://tx-inc.com
ロボットを変え、構造を変え、世界を変える、をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業。世界中から高い専門性をもつ人材が集まり、ハードウェア・ソフトウェア、AI、遠隔操作技術を一貫して自社で開発している。ロボットの活躍の場を工場の外にまで広げ、労働に関わる社会の基本的なあり方を変革することを目指している。

所在地 :東京都中央区晴海 4-7-4 Cross Dock Harumi 1F
代表者 :代表取締役 兼 最高経営責任者 富岡 仁
設立年月日:2017 年 1 月 23 日

●TX SCARAとGORDONの主な特長 
・TX SCARA:CVS バックヤードでの飲料陳列にロボットの関節軸構成やリンク長などを最適化した自社開発ロボット。既存店舗のバックヤード環境を変更せずに導入可能なハードウェアを実現。
・Gordon:TX独自のAIシステムであり、冷蔵ケースの商品充足状況(Shelf Scanning Module)や陳列すべき飲料の把持点などを認識し、把持から陳列までのエンドエフェクタの経路計画生成を行う。
・Telexistence モード(遠隔操作モード):想定していない環境変化が原因で AI による陳列が失敗した場合、Gordon モード(自動制御モード)から Telexistence モードへ移行。インターネットを通じた人による直接的なロボット制御で陳列業務を100%成立させることが可能。

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