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船舶向け空調・冷凍機器メーカーがインフォアのERP採用

2021/11/08

業界特化型クラウドカンパニーの米Inforの日本法人、インフォアジャパン(株)は 11月8日、船舶向け空調・冷凍機器を展開する潮冷熱(株)が、国内のみならずグローバルマーケットで一段と競争力を高めるべく、インフォアの組立製造業向けERPソリューション「Infor SyteLine」を導入したと発表した。本導入プロジェクトはインフォアのパートナー企業である(株)リアルソフトが導入・運用を支援し、3か月で導入が完了している。

潮冷熱はInfor SyteLine により、船舶の修理を手掛けるアフターサービス事業で一元化された顧客情報を基にした“攻めのサポート”と顧客体験の向上を実現している。これにより同事業の売上は大きく増加し、同社が今後注力するデータドリブンな経営戦略の第一歩となっている。

●Infor SyteLine
https://www.infor.com/ja-jp/solutions/erp/syteline

潮冷熱は1977年に設立、船舶向けの空調・冷凍冷蔵機器、エレベータの製造・販売を中心にグローバルでビジネスを展開しており、同業界で国内トップシェアを誇る。現在同社は人依存の業務プロセスから脱却し、データドリブンな経営を実現すべく、DXの推進に取り組んでいる。そのため、各部門で管理する500を超えるエクセルの情報や個々のソフトウェアの情報を統合するためのプラットフォームの構築が不可欠だった。

同社は情報の一元化に加えて、構成の変更や他システムとの連携性が容易な柔軟性の高さにより、同社のものづくりやきめ細かな顧客対応を強化できることを決め手に、組立製造業で豊富な実績を有するInfor SyteLine をDX推進のプラットフォームとして選択した。

●導入効果
Infor SyteLineは、2021年6月の稼働開始より、アフターサービス事業を支える修繕管理、顧客管理および販売管理の領域において利用され、毎日100件近くの修理業務がデジタル化された。人依存のプロセスが減り、効率化が進んだことで、より迅速な問い合わせ対応を実現しており、さらには顧客情報を基にした能動的な提案ができるようになったことで、アフターサービス事業の売上は大きく増加している。

同社は今後2023年までに生産管理や購買管理、在庫管理、財務会計、人事までInfor SyteLineの活用範囲を拡大し、部門をまたがり一元化された情報に基づくビジネスをグローバルで確立する予定。

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