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寺岡、野村不動産の「Techrum」に参画

2021/09/30

(株)寺岡精工は9月29日、野村不動産(株)が10月より効果検証に着手する、物流に係わる様々な課題解決を目指す企業間共創プログラム「Techrum(テクラム)」に参画すると発表した。

検証拠点である「習志野PoC Hub」では、王子ホールディングス(株)の製品と接続し、梱包・発送の自動化ソリューションを提案する。

●Techrum(テクラム)
https://www.nomura-landport.com/techrum/
野村不動産が、⾃動化機器の効率的な活⽤など物流オペレーションを最適化するために2021年4⽉に開始した企業間共創プログラム。参画企業の連携や組み合わせ等による課題解決やソリューション開発を同社が運営する物流施設「Landport 習志野」(千葉県習志野市)内の「習志野 PoC Hub」を効果検証拠点として活⽤し、参画基準にはあえて販路や他企業との連携制限などを設けず、幅広い企業が参画することで荷主や物流企業の様々な課題の解決を目指す。

●参画企業と連携したソリューション内容
検証拠点「習志野PoC Hub」では、TERAOKAの採寸計量器「SPK-25」、「SMART QBING」および自動仕分け機「SORTING SYSTEM」と、王子ホールディングス(株)の「3辺可変セミオートシステム(オーダーメイド段ボール加工機)」を連携した、通販事業者向け出荷モジュール(採寸計量+梱包+自動仕分け)を提供。「SPK-25」で商品の採寸計量を行い、そのデータを「3辺可変セミオートシステム」へ連携。商品のサイズ情報を正確に計測・データ化することで、それぞれの商品サイズに合わせた段ボールを制作する。手作業にて梱包後、「SMART QBING」が梱包物の三辺サイズ・重量を自動計測し、読み取ったバーコード情報や計測結果から荷物の仕分け作業を自動化し、出荷にかかる作業工程・工数の削減を実現する。

本モジュールでは、固定的なライン構築ではなく工程に一定の幅を持たせ、移設可能な機器同士を連携することでオペレーションの合理化や柔軟な運用変更を行える仕組みを構築している。「自動化機器」と「人」との連携によって、顧客の状況に合わせた『オペレーション』自体の改善を検証することができる。さらに今後、発送工程におけるラベルの印字・貼り付けの自動化、また、上流工程における AIピッキングカートシステムを用いた「ピッキングの効率化」の提案を検討している。

●導入製品
・採寸計量スケール「SPK-25」
・自動採寸計量スケール「SMART QBING」
・自動仕分け機「SORTING SYSTEM」

●採寸計量スケール「SPK-25」(上)、自動採寸計量スケール「SMART QBING」と自動仕分け機「SORTING SYSTEM」の接続イメージ(下)

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