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「AsReader」と「ロジザードZERO」が連携

2021/09/01

(株)アスタリスクは8月31日、「AsReader」ブランドのRFIDリーダライタが、ロジザード(株)のクラウド型倉庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」と連携を開始したと発表した。今回の連携により、従来バーコードで運用されていた物流倉庫での各種業務(在庫管理、入出荷検品、棚卸等)をRFIDを活用した運用が可能になり、長時間かけて作業していた商品等の照合作業が飛躍的に短縮されるのみならず、重複読みや読み漏れ、カウントミス等のヒューマンエラーを圧倒的に削減し、管理精度の向上と労働負荷の軽減が実現されるとしている。

従来のWMSでは、バーコードとハンディターミナルを用いた検品により入荷数の間違いや誤出荷を防止しており、より効率的に検品等の作業効率と質を高める(商品の個品管理)運用としてRFIDの活用も注目されている。

導入のネックとなっていたRFタグの価格がここ数年で下落しており、RFIDの導入が以前と比べて容易になり、倉庫管理・在庫管理の効率化の切り札になることへの期待が高まっている。今回、周辺システムとの連携実績が豊富なクラウド型倉庫管理システム「ロジザードZERO」のRFIDオプション機能開発、運用に合わせて、RFIDリーダとして「AsReader」のGUN-Type(ASR-L251G)との連携を開始した。

「ロジザードZERO」は全国1,384の現場で稼働中の、多くの倉庫業者に支持されているWMS(※2021年6月時点)。アスタリスクの自動認識機器「AsReader」はバーコード・2次元コード/RFIDを読み取ることができるリーダで、特にDOCK-Type、GUN-Typeはスマートフォンに着脱可能なリーダとケースを装着することで業務を効率化する、業務専用機を超える端末として様々な業界で活用されている。

今回の連携により、WMSに待望のRFIDオプション機能が導入されることとなり、入出庫管理や棚卸業務を劇的に改善すると期待されている。すでに稼働を開始しているエンドユーザーの下では、入出荷検品の1週間の想定作業時間が検品を2回した上で2日に削減できた、という結果も出ており、今後もさらなる業務の効率化が期待されている。

(株)S-PALのロジザードZERO導入事例
https://www.logizard-zero.com/cases/s-pal.html

●概要
ロジザードZEROの一般的な業務フローとAsReaderシステム連携

(1)RFタグ用ファイル出力機能 ※テスト段階
ロジザードZEROにて12ケタのシリアル番号を商品ごとに採番、RFタグ向けの固有識別番号を付与する機能を備えたラベル発行ソフトが取り込めるファイルを出力。RFタグはラベル発行ソフトを通してRFIDプリンタから発行が可能。RFタグには二重読み取り防止用に固有識別番号が採番されている。

(2)入荷検品
入荷予定データをもとに、入荷検品を行う。RFIDは電波を使ってタグの情報を読み取るため、目視できなくても問題ない。ダンボールのような「電波透過物質」の中、またはその後ろにあっても読み取りが可能。

(3)出荷検品
出荷予定データをもとに、出荷検品を行う。RFIDは一括で情報を読み取ることができる。1注文複数商品の注文の検品に便利。

(4)ロケーション管理:商品検索機能
アプリで探したい商品の商品コードを選択すると、RFIDリーダーライターで探すことができる。バーコードやQRコードのように「当てる」必要はなく、RFIDは「かざす」だけで読み取りが可能。

●AsReader GUN-Type(ASR-L251G)(上)、 ロジザードZEROの一般的な業務フローとAsReaderシステム連携イメージ(下)

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