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椿本チエインの子会社、物流エンジニアリング事業参入

2021/09/01

椿本チエインは8月26日、同社のマテハン事業拡大方針の一環として、同社100%子会社の(株)椿本マシナリーがシステムインテグレーションを提供する「物流エンジニアリング事業」へ本格参入すると発表した。

狙いは椿本マシナリーの機械商社として培ってきた情報力・調達力・販売ネットワークと、椿本チエイン・マテハン事業における技術力とのシナジー創出。加えて、物流現場の運用を熟知し、長期にわたって顧客の課題を解決してきた専門技術者の豊富な知見により、メーカーの枠にとらわれない最適なソリューションの提供にある。椿本マシナリーでは、同事業で5年後、売上高30億円を目指す。

また、今後パートナー企業との連携により、新たなアイデアや商品を開発する共創プラットフォームを実現するラボ施設を新設する予定。ここでは、顧客をはじめ来場者は未来の物流の世界を体験することができる。

現在、eコマースを中心に物流センターの人出不足が課題となっており、現場では生産性向上、業務効率向上への自動化・省人化・スペース有効活用のニーズが高まっていることに加えて、社会課題であるCO2削減のための省エネ対応などを含め、顧客ニーズも多様化している。椿本マシナリーでは、人員増強と組織力強化を図り、AI、ロボット技術の活用により、物流のハード面、ソフト面のトータルコーディネーターとして、スピーディかつリーズナブルな商品・サービスを提供し、顧客の課題解決に貢献する。

●(株)椿本マシナリー
1999年、国内系列販売会社6社を統合して設立。つばきグループの国内商社として、機械部品、搬送システム等を中心に、幅広い業界の顧客に商品・サービスを提供している(人員:213名/拠点数:国内17拠点)

●システムインテグレーション事例。2020年に稼働した、(株)流通サービス、オルビス向けT-Carry system。センター内を330台の小型AGVが自律走行。

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