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ヤマト、EC向け「デジタル返品・発送サービス」開始

2021/08/27

ヤマト運輸(株)は8月26日より、EC商品の返品時における顧客の利便性向上に向け、Doddle Parcel Services Ltdが提供する返品システムとヤマト運輸の配送ネットワークを連携させた、EC事業者向け「デジタル返品・発送サービス」を開始した。

また、同日より、ファーストユーザーとしてギャップジャパン(株)が運営する「Gap」「Banana Republic」の公式オンラインストアで同サービスの利用を開始した。

ステイホームの浸透やテレワーク人口の拡大等、新しい生活様式の定着を背景としてEC市場が拡大する中、デジタルデータを活用した多様なサービスによりEC商品の「受け取りの利便性」は向上している。一方、購入商品の返品時には電話による返品先の確認や手書きによる伝票の作成、指定された店舗へ持ち込みが必要等、アナログ対応が多い状況がある。また、EC事業者においても返品処理時に発生する業務負荷が大きく、その軽減に向けた対応が急務となっているため、今回、双方の返品時の利便性向上に向け、「デジタル返品・発送サービス」を開始した。

同サービスでは返品手続きや業務をデジタル化することで、従来発生していた顧客による電話での返品依頼や伝票作成の手間等の返品手続きを簡便化するほか、最寄りの宅急便センターやPUDOステーション、一部のコンビニエンスストア等から伝票レスでの返送が可能になる。EC事業者は返品処理時に発生する業務が効率化され、また、返品受付サイトの構築を含めたパッケージでのサービス提供となるので、初期コストを抑えて短期間でサービスを開始することができる。

今後もヤマト運輸とDoddleで連携し、返品領域における物流のデジタル化を加速させ、EC事業者、利用者、物流事業者にとってより付加価値の高い「ECエコシステム」構築に向けた取り組みを進めていく。

●サービスの導入から利用までの流れ
①EC事業者は、顧客が返品手続きをする際に情報入力を行う各項目やサイトのデザイン等を設定し、返品受付サイトを構築する。
②返品受付サイトのURL を、ECサイト内や納品書、返品を希望された顧客に送付するメール等に記載して案内する。
③顧客はEC事業者から案内された返品受付サイトのURLにアクセスし、注文番号とメールアドレスを入力する。案内に従って、購入した商品の受取日や返品理由、名前や住所等、必要な情報を登録する。
④次に発送方法を、発送可能な店舗等への「持ち込み」もしくは「自宅集荷」から選択する。
⑤返品受付が完了すると2次元コード付きのメールが送付される。「自宅集荷」を選択した場合は2次元コードなしのメールとなる。
⑥荷物を梱包し、該当場所で2次元コードを提示して返品手続きを行う。「自宅集荷」の場合はセールスドライバーが集荷をし、印字済みの配送伝票を貼り付ける。
⑦EC事業者は、顧客の入力情報を管理画面から確認し、返品処理を行う。
※サービス導入費用:個別見積り

●メリット
【返品する顧客】
(1)WEB上で返品手続きが可能になる。
(2)店舗で2次元コードを提示するだけで、伝票を手書きで記入する必要がなくなる。
(3)自身の都合の良い時間に最寄りの店舗等から商品を返品できる。

【EC事業者】
(1)顧客が手続きをする返品受付サイトを簡単に構築でき、短期間でサービス導入が可能。
(2)顧客側で返品に必要な情報を入力していただくため、返品受付の入力業務や伝票印字等の負荷軽減が図れる。
(3)返品予定情報がデジタルデータ化されることで、返品荷物の到着前に業務量の把握ができる。
(4)顧客の生活スタイルに合わせた返品対応が可能となり、顧客満足度向上につながる。

●サービス利用開始日【ギャップジャパン(株)】
2021年8月26日(木)より返品の受付開始

●「らくらく返品受付サイト」
https://www.return-portal.co.jp/gapinc
※ギャップジャパン専用の返品受付サイトとなる。

●Gap公式オンラインストア
https://www.gap.co.jp/

●Banana Republic公式オンラインストア
https://www.bananarepublic.co.jp/

●サービスの流れ

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