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トッパン・フォームズ、凍結を"色の変化"で知らせる高機能保冷剤

2014/05/26

情報管理ソリューションのトッパン・フォームズ(株)は、高機能保冷剤「メカクール」の新ラインアップとして、融解時と凍結時の色の変化で、目視によって凍結状況の判断が容易に行える新製品を5月26日より販売すると発表した。

新製品は融解時に紫色、凍結時には黄色となり、融解と凍結の区別を明確に“見える化”した。この2色は色相環の反対色であり、凍結不十分の場合は、黄色い凍結部の中に非凍結を表す紫色を鮮明に確認することができる。今回、-2度帯と-5度帯の2つの温度帯をラインアップする。

「メカクール」の-2度帯と-5度帯は、チルド帯の配送に適しており、青果・生鮮食品や医療・医薬品の輸送に用いられる。今回、凍結の"見える化"を実現したことにより、倉庫などの作業現場でも、保冷剤が完全に凍結しているかどうかが判別しやすく、作業効率の向上や凍結不十分な保冷剤の使用による輸送物の品質低下を未然に防ぐことができる。

保冷剤の主材料は、医療用・化粧品用の原材料を使用しているため、安全性が高いのが特長だ。主材料を変更したことで、従来品と比べ凍結時の膨張割合を50%抑制し、冷凍庫での凍結時や輸送時の積載効率を改善する。凍結時間も従来品より約20%短縮され、運用効率を向上させる。

同社では、“見える化”対応した「メカクール」-2度帯、-5度帯を含め、定温輸送ソリューション全体で、2014年度に10億円の売上を目指すという。

近年、常温車での定温輸送需要が高まり、市場は拡大している。その中でチルド帯定温輸送の国内市場は年間約500億円規模に達している。アジア圏で事業展開をしている日本企業でも、常温車での定温輸送導入の動きがあり、さらなる市場の拡大が見込まれる。

また、保冷箱を利用した定温輸送をすることで冷蔵・チルド・冷凍などの異なる温度帯の商品を常温車に混載することができ、積載効率の向上による運送費の抑制につながる。

同社では、「メカクール」を中心とした定温物流ソリューションで培ってきた運用ノウハウなどを含め、最適な提案を顧客に行うことで、国内外へビジネスを拡大していくとしている。

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