[最新ニュース] IT・マテハン
ネクストシステム、VPエリア内異常検知アプリ開発
(株)ネクストシステムはi-PRO製AIネットワークカメラの機能拡張ソフトウェアとして、「VPエリア内異常検知アプリケーション」(※1)を開発し、8月24日より同カメラ5モデルを対象機種として販売を開始した。
AIネットワークカメラは通常の監視・防犯用途に加えて、本アプリケーションを追加することで幼児が1人で高くて危ない場所に登ろうとしている時や、工場内で高熱な機器、高圧電流が流れる機器、モーターの駆動部等危険な箇所に作業者が手を伸ばそうとしている時、美術品に来館者が手を触れようとしている時など、細かな異常検出が可能になり、予期せぬ事故の防止やセキュリティ対策に活用できる。
●VPエリア内異常検知アプリケーションWEBサイト
※1:「VPエリア内異常検知アプリケーション」を使用する場合、別途WV-XLE001W(AIプロセッサー解除ライセンス)が必要となる。
●VPエリア内異常検知アプリケーションの特長
(1)画面上に設定した任意のエリアへの侵入を体の部位ごとに検知可能
「VPエリア内異常検知アプリケーション」は、ネクストシステムの姿勢推定AIエンジン「VisionPose」を利用して人間の骨格情報を自動検知しているため、体の部位ごとに検出条件を設定できる点が特長。例えば、指定したエリア内に「両足が侵入したとき」「右手が侵入したとき」など細かく限定した条件をつけることで、単純な監視・防犯カメラ機能だけでは実現できない、人間の姿勢や行動を考慮した新しい視点からの異常検知が可能となる。エリアの設定はPC上の画面からマウスでクリックするだけのため、誰でも簡単に設定が可能としている。
(2)i-PRO製監視映像システムとの連携
本アプリケーションが搭載されたi-PRO製AIネットワークカメラと監視映像システムのネットワークディスクレコーダー(WJ-NXシリーズ)を連携させることで、リアルタイムでの異常検知や証拠映像の録画・検索が可能。さらに映像監視ソフトウェア(WV-ASM300)を組み合わせることで本部側からの遠隔監視が可能なため、問題発生時に迅速に対応できる。
●姿勢推定AIエンジン「VisionPose」について
本アプリケーションは、i-PRO製AIネットワークカメラ上で動作する機能拡張ソフトウェア第2弾として開発され、第1弾の「VP1人作業検知アプリケーション」と同様にネクストシステムが独自に開発した姿勢推定AIエンジン「VisionPose(ビジョン・ポーズ)」(※2)を利用している。
「VisionPose」とは、カメラ映像や画像・動画ファイルから人物の骨格情報を自動検出できるネクストシステムが独自開発した人工知能エンジン。様々な開発に活用できるSDK形式と、研究用途に利用できる機材一体型のパッケージ形式での提供を行っており、現在は国内大手企業を中心に、シリーズ累計200社を超える企業に導入されている。(2021年8月時点)
従来のエリア内異常検知は、物体検出技術(Object Detection)を利用し、人全体を1つの物体として捉えて検知するシステムが多数派だったが、本アプリケーションではVisionPoseの姿勢推定技術(Pose Estimation)により詳細な人物の骨格情報を取得しているため、体の部位ごとの検知を可能にしている。
●VisionPose WEBサイト
●VisionPose導入事例ページ
※2:VisionPose、及びVisionPoseロゴは、NEXT-SYSTEM co.,Ltd.の登録商標。
●VPエリア内異常検知の利用事例:保育園・幼稚園・美術館・博物館(上)、製造業(中)、i-PRO製監視映像システムとの連携した場合のシステム構成図(下)
|↑一覧に戻る|