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CBcloud、可観測性プラットフォーム採用

2021/08/17

New Relic(株)は8月17日、CBcloud(株)が配送クラウドソーシング事業を支えるAWS上のサービス基盤にオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic One」を導入したと発表した。

CBcloudが提供している、荷主と配送パートナーをダイレクトに結ぶ配送マッチングプラットフォーム「PickGo(ピックゴー)」は、軽貨物3万台、二輪車1万台以上の配送パートナーが登録しており、そのマッチング件数は右肩上がりで増え続けている。AWS上に構築されたサービス基盤では、段階的にリソースを増強してきたものの、高負荷時のレスポンス悪化や不具合の顕在化等、予期しないトラブルが増えつつあった。

CBcloudはこうした問題を抜本的に解決するため、システムおよびアプリケーション監視を強化するほか、「New Relic One」を起点にした不調検知、原因特定、問題解決までのフローの整備を進めている。従来は特定のサーバーの負荷が異常に高くなっている状態で、その原因がどこにあるのか、何を改修すれば問題を解決できるのかを見極めるのは困難だったものの、「New Relic One」のオブザーバビリティ(可観測性)がこうした課題を解決に導いている。

たとえば、New Relic APMとNew Relic Logsの連携により、エラーが発生しているAPIの特定とトランザクションログの参照を同時に行い、エラーの原因となっていたリクエストを迅速に突き止めることが可能になっている。監視ツールのログを参照し、コードを読み解きながら原因を探索していく従来の方法では解決までに1~2日を要する難易度の高い事案に関しても、1時間以内に解決できるようになったとしている。

また、外部システムとのAPI連携の統合テストでもNew Relicが貢献している。期待通りのパフォーマンスが出なかった問題の原因調査に際して、New Relic APMでトランザクションの中身を詳細に見ていくことで、プログラム構造上の問題を発見し、本番サービスの開始前に問題を解決できたという。

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