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GROUND/ユニシス、「GWES」パートナーシップ

2021/07/29

GROUND(株)と日本ユニシス(株)は7月29日、8月2日より提供開始予定の物流施設統合管理・最適化システム「GWES(ジーダブルイーエス):GROUND Warehouse Execution System)における最初のパートナーシップ契約の締結に合意したと発表した。GROUNDは今後も広くパートナーシップを募り、販売代理店を通じた「GWES」の提供を加速させる。

両社は2020年6月に資本業務提携を締結し、先端テクノロジーを活用した包括的な物流エコシステムの構築に向けて取り組んできた。今回のパートナーシップ契約により、GROUNDからの直接販売に加え、日本ユニシスが有する国内の幅広いネットワークを通じて「GWES」を間接販売し、共に導入支援・保守サポート体制を強化する。

●「GWES」概要
「GWES」はミドルウェアとなる共通データ基盤や、AIを適用した各種機能モジュール群から構成され、メーカーを問わず様々なハードウェア(MH機器・ロボット)やソフトウェア(WMS/WCS)とシームレスに連携することによりデジタル化を推進し、物流施設全体の最適化や可視化を実現する汎用性・拡張性の高いパッケージシステム。

<販売形態>
顧客の目的や課題に合わせ、1モジュールのみの導入やモジュールの段階導入が可能。

<構成>
「GWES」は以下の4つの役割、7モジュールで構成される。

<特長>
(1)物流施設の可視化・分析
 ・作業の進捗状況をリアルタイムに可視化することにより、作業遅延の監視や遅延リカバリー対策が可能。また、予測が困難とされる翌日以降の作業量をシミュレーションすることができる。

 ・外部システム(WMS・WCS等)と連携した作業実績データを様々な角度で集計・分析・可視化し、工程別の作業量や時間帯別の作業実績を確認することが可能。

 ・地図作成モジュール「Map Editor」で作成する物流施設内の地図情報を利用し、在庫を可視化する。

(2)業務自動化・リソース最適化
 ・商品の格納場所が近いオーダーを1台の作業台車(フォークリフト/ロボット/カゴ車等)の積載可能量を踏まえて集約し、ピッキング順序をコントロールする。これにより、ピッキング作業時の移動距離を短縮し、スループット向上に寄与する。

 ・人では計算の難しい多数のパラメーターを同時解析し、作業効率、保管効率の高い在庫配置のロケーションを提案する。

(3)物流施設内ハードウェア・ソフトウェアの統合管理
 ・物流施設内の様々なハードウェアやソフトウェアが有する各種情報を統合管理し、デジタル化を促進する接続基盤。外部システム(WMS・WCS等)と連携したデータはGWES標準データに変換され、既存システムの大幅な改修をすることなく、システム間のデータ入出力が可能となる。

(4)物流施設内地図のデジタル化
 ・物流オペレーションの効率化に必要な物流施設内の地図情報(日々のレイアウト変更や動線ルールなども含む)を簡単にデジタル化する。

●「GWES」概要

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