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Mujin、次世代ケースピッキングロボット販売開始

2021/07/13

(株)Mujinは7月13日、物流倉庫におけるケース品積み下ろしを自動化する知能デパレタイズロボットの次世代モデル「MujinRobotデパレタイザー」の販売を開始した。

同社は物流知能ロボットソリューションでは日本最多の提供数を記録してきたが、今回、その経験と現場知識を集約し、知能ロボットの3大構成システムを次世代機へ刷新した。

・新 Mujin コントローラ(新バージョン実装)
・新 Mujin3D ビジョン(次世代センサー&ソフトウェア新バージョン実装)
・新 Mujin ハンド(新ハンド・新機能追加)これらのプロダクトライン投入により従来機種にくらべて大幅に機能拡張・性能向上を実現した、知能デパレタイズロボットを「MujinRobot デパレタイザー」として展開する。

●「MujinRobotデパレタイザー」進化点
「MujinRobot デパレタイザー」は従来製品(2020年モデル)と比較し、以下のような点を代表として性能向上した。

(1)処理速度の大幅向上
Mujinコントローラの動作ロジックの高速化、および、Mujin3Dビジョンの認識精度向上により、知能ロボットの処理速度の高速化に成功した。
例えば、Mujin展示場にあるMujinRobotデパレタイザーでも能力が25%向上している。

・動画URL
https://youtu.be/1uCe5hESZeg
※Mujin 展示場環境での測定値。 処理能力は、対象ワークや条件、環境によって異なる。

(2)壊れやすいケースでも高速搬送可能な「二面ハンド」
取り扱うワークに応じて、Mujinでは様々なセンサを内蔵したハンドを独自設計、標準品として取り揃えている。今回、重量物かつ箱の強度が弱い物や上面にミシン目が入っている不安定なケースも安全に高速に運搬するため、ケースを二面で支える「二面ハンド」が追加された。これにより、壊れやすいケースについても平均搬送速度の高速化を実現した。

(3)「ハンドチェンジャー」機能搭載で、ロボット1台で複数ワーク対応可能に
1台のロボットで、段ボールケースとコンテナを両方運搬したい場合等、単一ハンドでは対応が不可能な場合に使用する「ハンドチェンジャー」機能が追加された。ケースをMujin3Dビジョンで認識し、装着されているハンドで取り扱いができないと判断した場合は、別のハンドへ自動で切り替えを行う。これにより、従来2台必要だったロボットが1台で対応可能となり、大幅なスペースの縮小化および設備費の削減を実現した。

・動画 URL
https://youtu.be/b148KTQ8DDo

(4)2メートルを超える高積み対応
Mujin3Dビジョンの認識範囲の拡大により、これまで要望がありながらも仕様外だった、2m以上の高さに積まれた積荷の最下部も認識可能となった。トラック輸送時の積載効率を上げるため、高く積載し、運搬することが有効。一方、高積みの荷物の積み下ろしは、人手で実施する場合、高難易度・高負荷な作業となる。技術進歩により、高積みされた荷物の積み下ろしの自動化が可能となった。

●「MujinRobotデパレタイザー」詳細
https://www.mujin.co.jp/solution/distribution/depalletize/

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