2021/06/30

OpenTextは6月9日、自動車・化学業界の世界的サプライヤーOld World Industries（OWI）社が、買掛金（AP）処理業務のモダナイゼーションを目指し、「OpenText Vendor Invoice Management for SAP Solutions」を採用したことを明かにした。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、リモートワークへの移行が急速に進む中、同ソリューションの導入によりOWI社のAP処理にかかる時間が33％向上したとしている。

モーターオイルと不凍液の「PEAK Performance」ブランドを持つOWI社は、世界62か国を対象に10を超える代表的なコンシューマー・ブランドと商業ブランドを展開している。同社は紙ベースのAPプロセスを合理化し、手作業の入力、コンプライアンスチェック、トラッキングに関する複雑な作業の改善が課題となっていた。新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークへの大規模な移行を余儀なくされる中、利用中の「SAP S/4HANA」プラットフォームを補完するソリューションを検討した結果、同社は「OpenText Vendor Invoice Management for SAP Solutions」を導入した。

同ソリューションは調達から支払いまで（Procure-to-Pay/P2P）と受注から回収まで（Order-to-Cash/O2C）を含む経理処理のデジタル化に対応。社内チームと外部のパートナー、顧客企業等を対象に、ビジネスに必要不可欠な文書の受信、管理、モニタリングのプロセスを自動化・最適化する。主なメリットは以下の通り。

●「OpenText Vendor Invoice Management for SAP Solutions」のメリット

・請求書の迅速なキャプチャと自動ルーティングを通じ、請求書のデータ処理を高速化

・請求書の処理時間を短縮し、延滞金の発生を回避することで投資利益率（ROI）を向上

・インテリジェントな自動化機能で生産性を向上

・ビジネスプロセスの定義と監査証跡でコンプライアンスを担保

このほか、人工知能機能を新たに採用したOpenText Intelligent Captureの高度な文書・文字認識により、OWI社は紙ベースの請求書からデータを抽出し、業務分析に活用している。また、同ソリューションの導入において、OWI社はOpenTextプロフェッショナルサービスと連携することにより、リモートワーク環境の中でも導入プロジェクトを滞りなく遂行したとしている。