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Mujin、性能が向上した「MujinRobot」投入

2021/06/14

(株)Mujinは6月より、物流のあらゆる「見て・考えて・取って・置く」工程を自動化する知能ロボットソリューションパッケージ「MujinRobot」シリーズの特設ページを公開し、正式リリースを開始した。

Mujinの知能ロボットの脳みそにあたる「Mujin コントローラ」、目にあたる「Mujin3D ビジョン」、手にあたる「Mujin ハンド」を次世代機に移行し、性能向上・機能拡張したことにより、今回物流自動化ソリューションが進化。新しい物流向け知能ロボットソリューションパッケージを「MujinRobot」として展開していく。

●MujinRobot特設ページ
https://www.mujin.co.jp/solution/mujinrobot/

●MujinRobotの仕組み
Mujin コントローラが、ロボットの全身を一括でコントロールし知能化するからこそ、各コンポーネントから得る情報を統合して判断ができるため、複雑な工程に対して臨機応変に動くことができる。

●新Mujin3Dビジョン
今回の性能向上の1つの要因として、Mujin3Dビジョンの改良が挙げられる。MujinRobotに使用される物流向け新Mujin3Dビジョンは、同社の既存製品(2020年モデル)と比較し、以下の点等で大幅に性能向上した。

・解像度60%向上(320万画素センサ利用)
・処理高速化(カメラ本体にGPU搭載)
・光力の強化(レーザ利用)
・認識領域の拡大
・防塵・防水性の強化(IP65対応)
・重量35%軽量化

●従来製品から進化した点
MujinRobotを構成する各コンポーネントの進化により、MujinRobotは従来製品(2020年モデル)と比較し、以下の点を代表として性能向上した。

(1)ロボット処理速度の高速化
Mujinコントローラ・Mujin3Dビジョン共に性能が向上したことにより、処理速度の底上げを実現している。

(2)取り扱い可能なワークの増加
Mujin3Dビジョンの認識精度の向上や、Mujinハンドの種類の増加により、これまで対応が難しかったワークも対応可能となった。

例)
・隙間なく並べられ認識しにくいケース
・重量物かつ上面にミシン目が入っている壊れやすいケース

(3)外乱光への耐性強化
昼と夜で変化する環境光がワークにあたると、正しく認識ができず、認識の失敗に繋がる場合がある。Mujin3Dビジョンの光力を強化し、外乱光の影響を小さくすることで、より安定したロボット稼働を実現した。

(4)省スペース化・設備費用の低減
Mujinコントローラのロジック向上によって、より省スペースでの稼働が可能となったほか、Mujin3Dビジョンが軽量化することで、これまで必要だった屈強なフレームが不要となり、導入時の設備費用の低減を実現した。

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