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イリス、レーザー読取技術応用位置決めセンサ強化

2021/06/09

産業機器輸入商社の(株)イリスは、ドイツLeuze Electronic社(ロイツェ社)のレーザー式バーコード読み取り技術を応用した自動倉庫向け位置決めセンサを提案する。

自動倉庫ではスタッカークレーンと呼ばれる車両が棚に沿う形で縦横に移動し、目的位置で停止して棚に対象物を出し入れする仕組みが取られているが、倉庫の巨大化に従い車両位置を制御する方法について様々なオプションが登場している。

最も一般的な位置制御の方法として、レーザ距離センサを用いて車両と地上側の距離を測定することで車両位置を特定する方法があるが、距離センサはその構造上、計測距離に応じて誤差が広がり、アライメント調整が必要となる。

「BPS 300i」シリーズはクレーンが基軸にするレール上に施されたバーコードラベルを読みながら走行し、常時リアルタイムでシステム側に現在位置を出力。どの位置を走行していても、センサ-ラベル間の読取距離は一定を保つため、位置情報に誤差が生じず、アライメントや設置も短時間で行える。

次に、通信用インターフェースとして高速通信に準拠したEtherCATや汎用性の高いシリアルタイプ、またはモーターをダイレクトに制御可能なSSIを選択できるため、幅広い設計プランに対応できる。

BPS 300iシリーズのコードの読み取りにはロイツェ社が得意とするレーザ原理を採用。コードの汚れ等による誤情報の送信はなく、読込範囲が非常に広く、振動に対して安定して情報を取得し続けるため、速度を重視した大規模物流から、デリケートな製品や仕掛品の搬送まで幅広く採用されている。

スタッカークレーンのほか、天井走行モノレールや地上走行RGVでも活用が可能。これらのレールにはカーブがあり、レイヤー変更でレールを切り替えるなど柔軟なシステム変更が求められるが、「BPS 300i」シリーズはそのようなニーズにも難なく対応する。

●製品概要
名称:BPS 300iシリーズ
対応アプリケーション:構内搬送車両の位置決め
対応インターフェース:EtherCAT, PROFINET, RS232, RS422, RS485, SSI等
販売価格:要問い合わせ
製品案内:https://www.atpress.ne.jp/releases/262021/att_262021_1.pdf

●「BPS 300i」(上)とその使用例(下)

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