[最新ニュース] IT・マテハン

ヤマト運輸、「クール宅急便」新型車輌の導入・運行開始

2014/04/22

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸(株)(本社:東京都中央区)は、「クール宅急便」の積載容量に対応して、車内の冷凍・冷蔵スペースを柔軟に変えることができる新型車輌の導入・運行の開始を発表した。

同社は、昨年11月28日に、「クール宅急便」の温度管理に関する調査結果と今後の再発防止策について発表し、さらなる品質の向上と信頼回復に取り組んできた。再発防止策の一つとして、「クール宅急便」の積載容量に対応するための新たな車輌の開発を行ってきたが、このたび、「クール宅急便」の積載容量に応じて、事前に車載保冷スペースの容量を柔軟に変更することができる機能を装備した新型車輌の導入・運行を開始することとなった。

新型車輛の特長:
(1)従来の車輌は車載保冷スペースの容量を固定していたが、新型車輌では間仕切りを変えることで、最大4パターンのレイアウトに変更が可能。これにより、従来の車載保冷スペースから、最大で約4倍まで容量を拡大することが可能になる。
(2)上記の機能に加え、大規模な集合住宅や商業施設など駐停車時間が長時間化する地域へは、車載保冷スペース内に蓄冷板を搭載した車輌を開発した。エンジン停止時に蓄冷板が車載保冷スペースを保冷するので、庫内温度の上昇を防ぐことができる。
(3)また、中口・大口の企業向けへの納品は、幹線輸送で使用するコールドボックスが積載可能な車輌を開発した。「クール宅急便」をコールドボックスごと納品することで、輸送途中の仕分作業工程が省略でき、より品質を保てるようになる。
開発協力メーカー(50音順):(株)北村製作所、東プレ(株)、トヨタ車体(株)、日本フルハーフ(株)
導入予定台数:6月末までに57台を全国で導入する予定。※今後、全国で順次導入を進めていく。

|↑一覧に戻る|