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ウイングアーク、運送会社向けDX支援サービス発売

2021/05/25

ウイングアーク1st(株)は5月20日、運送会社向けデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する新クラウドサービス「IKZO(イクゾー)」を発表し、運送会社におけるデータ可視化による業務改善をはかる「IKZOアナリティクス」を同日より提供開始した。

取引が多層構造化する物流業界で経済活動を支えるトラック運送業は2018年12月の貨物自動車運送事業法の改正による働き方改革や法令順守にむけた業務改善が求められている。加えて、ドライバーの人員不足が進む厳しい状況下においても、2024年4月から設けられる時間外労働の上限規制への対応が急務とされている。

物流業界では業務の非3K化が進む中、多くの運送会社では未だFAXや紙の帳票によるアナログな業務が存在し、デジタル化を見据えた業務改善と経営状況の改善による収益化が求められている。

「IKZO」は運送会社のヒト・モノ・カネを見える化するクラウドサービスで、「IKZOアナリティクス」は配車データを含む受発注データ、デジタコ(デジタルタコグラフ)データ、原価・コストデータや勤怠情報等のデータを、BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」を活用してダッシュボードで可視化することが可能。運送会社自らが継続的に収益構造の改善につながる環境を実現することができる。

●特徴
(1)トラックと人の生産性を向上
・トラック1台(またはドライバー1人)の原価、売上や粗利を可視化し、稼働状況を把握することで生産性の向上を図る。
・デジタコの作業データを地図上に表示し、運行実績を可視化できる。
・属人化していた配車業務を配車表一覧で確認できるほか、稼働状況や労務状況をガントチャートで直観的に把握できる。

(2)収益構造や労働環境の改善
・取引先、案件ごとの収支を可視化することで、最適な配車の割当や稼働率の向上に役立てることができる。
・事業所ごとの売上、原価、利益を簡単に表示でき分析できる。
・ドライバーの拘束時間、運行時間や売上高を表示でき労務管理に活用できる。

(3)ワンクリックで簡単に帳票を作成
請求書や支払明細書を一括で出力可能。計算等の煩雑な手作業での帳票作成が不要になり、作業時間を大幅に削減する。

また、同社では提供開始に合わせて、

(1)データ入力を行う「入力支援」
(2)初期設定をサポートする「導入支援」
(3)定期的な活用支援を行う「APサポート」

の3つのサポート支援を提供し、運送に関わる日常業務のデジタル化に不慣れな環境でも物流ソリューションの専門チームが課題を解決しながら活用支援を行い、導入から運用の定着に至るまでをサポートする。

今夏には、「IKZOアナリティクス」と連動して配車業務の可視化をはかる「IKZO Web」の提供を予定している。

●「IKZOアナリティクス」の詳細
https://www.wingarc.com/solution/logistics/

●経営ダッシュボード(上)、運行実績マップ(下)

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