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鴻池、AI搭載通信型ドライブレコーダーを全車両導入

2021/05/25

鴻池運輸(株)は5月21日、KONOIKEグループが保有するすべての貨物自動車・業務連絡車約2,500台(※1)に対して米国Nauto(ナウト)社製「AI(人工知能)搭載通信型ドライブレコーダー」(※2)の導入を進めており、2023年3月までに対象車両への装着を完了する予定を明らかにした。

※1:装着済台数835台/計画数2,460台(2021年3月31日時点)
※2:Nauto社Webサイト:https://www.nauto.co.jp/

従来、同グループの貨物自動車・業務連絡車に導入していたドライブレコーダーは、交通事故・トラブル発生後の状況確認が主な用途で、未然防止の活用は不十分だった。

今回導入する「AI搭載通信型ドライブレコーダー」は、AIがドライバーのわき見、3急運転(急ブレーキ、急加速、急ハンドル)等を検知すると、車内での警告音でドライバーに注意喚起を行う(わき見運転、車間距離不保持の場合のみ)だけでなく、管理者に対しても危険運転の動画や画像を、通信を介して即座に通知する機能を搭載している(下記表ご参照)。

また、警告の頻度やタイミング等から、ドライバーごとの安全運転スコアが算出されるため、より効果的で適切な日常の安全運転指導が可能となり、交通事故・トラブルの未然防止が期待できる。加えて、当ドライブレコーダーはクラウド対応のため、従来のドライブレコーダーのように記録されたSDメモリーカード等を数日に1度抜き出し初期化する必要がなく、ドライバーの負荷軽減にもつながる。

●Nauto社製「AI搭載通信型ドライブレコーダー」で検知できる主なリスク項目
[項目/詳細/メール通知/WEB配信/車内警告音]
▽衝撃/事故等の強い衝撃/●/動画/―
▽ニアミス/衝突をギリギリ回避した運転/―/動画/―
▽急ブレーキ/強いブレーキ操作/●/動画/―
▽急加速/強いアクセル操作/―/静止画/―
▽急ハンドル/急なハンドル操作/―/静止画/―
▽わき見運転/前方不注意(例:携帯電話操作、居眠り等)/●/動画or静止画/●
▽車間距離不保持/前方車両との車間距離不足/―/静止画/●
▽喫煙/走行中の喫煙/―/静止画/―
▽携帯電話保持/走行中の携帯・スマホ使用(わき見を伴わないケース含む)/―/静止画/―
▽シートベルト未装着/走行中のシートベルト未装着/―/静止画/―

●危険運転検知時に管理者に送信されるレポート(①車外カメラ画像、②車内カメラ画像、③発生したリスク、④ドライバー情報、発生地点情報、⑤発生地点地図)(※3)
※3:Nauto社提供サンプル画像(安全な環境下で撮影を行っている)

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