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日通、発泡スチロールを使用した新素材パレットを開発

2021/05/17

日本通運(株)は5月17日、発泡スチロール(EPS)を使用した新素材の輸送用パレット「NEX-SOLUTION e-light pallet/e-light pallet PLUS」を開発し、新たな輸送サービスとして4月から販売開始した。

「e-light pallet / e-light pallet PLUS」は、軽量性・耐水性に加えて、国際輸送で求められる強度を追求した発泡スチロールからなる新素材パレットで、トーホー工業(株)と共同で開発した。

●新素材パレットの特長
(1)軽量性
圧倒的な軽さを実現し、顧客のトータル輸送コストを低減する。(※容積重量が実重量を上回る場合を除く。)また作業スタッフが手に持って搬送できるため、作業負担の軽減が見込める。

(2)耐水性
貨物輸送中の水濡れ、湿気によるダメージリスクを軽減する。また、冷蔵・冷凍庫での使用も可能。

(3)高い強度
素材のイメージを覆す強度で、e-light palletの耐荷重は通常強度(発泡倍率60倍)で約460kg、特殊なシートをラミネート加工することによりさらに強度を増したe-light pallet PLUSでは、最大約1,230kgまで対応可能。
※発泡倍率とはプラスチック系発泡素材の用語で、低倍率(高密度)であれば、重く固い仕上がりになり、高倍率(低密度)であれば、軽く柔らかい仕上がりになる。

(4)衛生的
水・湿気に強く、輸送中にパレットにカビが発生する心配がありません。温度・湿度管理の難しい輸送にも最適。

(5)低環境負荷
発泡スチロール(EPS)は、プラスチックの一種であるポリスチレンの粒を発泡させ成形しているので、一般的なプラスチック製パレットと比較し、石油使用量を大幅に抑えられる。 また、完全燃焼した場合でも炭酸ガスと水のみの排出となり、環境への負荷が少ないパレット。
※原料のポリスチレンの粒(ビーズ)を 50 倍前後に膨らませた場合、98%が空気で構成され、石油由来の原料はわずか2%程度。

「e-light pallet/e-light pallet PLUS」は、特に航空輸送での利用にメリットが大きい商品で、あらゆる輸送モードで利用可能。従来の木製・プラスチック製・紙(段ボール)製パレットに加わる選択肢として、顧客の抱える輸送課題に新たな側面から応える。

●e-light palletのイメージ(上)、新素材パレットの仕様(下)

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