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TRUST/ADEKA、ラベル自動認識実証実験開始

2021/04/26

TRUST SMITH(株)とADEKA(株)は「ラベル自動認識システム」の実証実験を開始した。

本技術はカメラでアイテムを撮影することによって、荷姿、ラベルの位置・種類にとらわれることなく、ラベル内の情報を自動で読み取る。ラベルを取り扱うあらゆる現場における、労働力不足の解消・作業コストの軽減・ヒューマンエラー防止に貢献する。

●両社が共同研究に至った背景
現在、食品メーカーを中心に様々なメーカーでロット番号・品質保証期限・賞味期限等を記載した「ラベル」が頻繁に利用されている。

ADEKAで取り扱うアイテムは、荷姿やラベルの位置・種類が多岐にわたっているため、ラベルを自動で読み取ることが難しく、人間が確認せざるを得なかったが、属人的な作業にはミスがつきもので、人為的な過誤による損失、作業効率の低下等の課題があった。

そこでOCR技術・画像認識技術に強みを持つTRUST SMITHと食品の管理技術・トラッキングシステムに強みを持つADEKAは、「ラベル自動認識システム」の実証実験を開始。本技術によって、食品・医療品・化学品を取り扱うメーカーを始め、ラベルを利用するあらゆる現場における労働力不足の解消・作業コストの軽減・ヒューマンエラー防止を目指す。

本技術で具体的に用いる技術は以下の通り。

●OCR(文字認識)技術
ラベルに書かれた文字をデジタルデータとして活用するには、一度、人間が読み取って文字に変換する必要がある。しかし、単に文字を入力する作業は非常に効率が悪く時間がかかる。その作業を人間の代わりに行ってくれるのがOCR。

●画像認識技術
コンピュータに大量のラベル画像を学習させることで、コンピュータは画像データから「ラベル」の特徴を理解し、同じ特徴を持った画像が与えられると、それを「ラベル」だと推測することが可能になる。

本技術は特に以下のような場合を対象としている。
・取り扱うアイテムの荷姿がダンボール、ドラム缶、紙袋等と異なる場合
・アイテムごとにラベルの位置が異なる場合
・ラベルの種類が様々な場合
・作業コストを削減したい場合
・管理ミスを防ぎたい場合

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