[最新ニュース] IT・マテハン

OnRobot、完全電動式マグネットグリッパー新製品

2021/03/15

協働アプリケーション製品ツールメーカーのデンマークOnRobotは3月15日、製造業や自動車業、あるいは航空宇宙産業における材料ハンドリング、組み立て、マシンテンディングでの使用を目的とし、多用途かつ高性能、そして、利便性の高いマグネットグリッパーの新製品「MG10」を発表した。

同社のOne System Solutionを介して主要なロボットブランド各社の製品と全面的に適合するほか、把持力を調整する独自の性能やグリップ検出機能を備え、これまでにないほど正確なコントロールを実現している。

最先端の「MG10」グリッパーは標準的なマグネットグリッパーとは異なり、グリップ部分に部品を検出するセンサが内蔵されている。例えば、ロボットが積み重なった薄板金属から必要分を持ち上げ、プレス機あるいは折り曲げ機にセットし、プレスや折り曲げが完了すると薄板を取り外すといったマシンテンディング作業がある。こうした作業を行う際、センサによって安全かつスムーズ、そして一貫したオペレーションが可能となる。また、作業の途中でロボットの電源が切れた場合、あるいは緊急停止を要する時も、センサが機能して把持している部品の落下を防ぐ。「MG10」グリッパーは今後、マシンティング、組み立て、そして、材料ハンドリングといった作業を、煩雑で高価な空気圧グリッパーを代替して担うことが期待されている。

「MG10」グリッパーは、扱う物の表面に起伏、あるいは粗面や有孔素材であっても、精密なオペレーションを継続することが可能で、製造業や自動車業、また航空宇宙産業における多種多様な用途に適している。その上「MG10」グリッパーでマルチマグネットを設定すれば、様々なサイズや重さに対処できるほか、特殊な形状を持つものにも幅広く対応が可能。多段曲げプレス、あるいは穴が多数空いた部品のハンドリング等、グリッパーが使われる場面は多岐にわたる。こうした作業を確実に進めるにあたり、真空フィンガータイプのグリッパーは適切なインテリジェンスおよびパワーを持ち合わせていないが、「MG10」グリッパーは拾い上げる対象が金属素板であっても、あるいは穴のあいた鋼製部品や有孔鋼板であっても、こうした作業を簡単に行うことができる。

●「MG10」

|↑一覧に戻る|